輝く未来を抱きしめさせてください
ども。suugayuuuuです。
uの数は2×4
1年というのは早いもので
今年もプリキュア交代の時期となりましたね
先日最終回となった
プリキュアシリーズ15周年となる作品で、プリキュア5、5 go!go!、スマイルプリキュアなどを手がけたチームによるプリキュアでした。
Hugっと!プリキュアは、今までプリキュアを見ていなかった印象な人たちの感想もよく見受けられているほどで、始まったその時からかなりインパクトの強い内容のプリキュアだなあ…と思っていましたが、結果1年間見続けてきて、まさに15周年にふさわしいセンセーショナルな内容だったなあ…と思います。
なにせ ふたりはプリキュア のなぎさ&ほのかとの地上波コラボ、劇場版のオールスターは以前にも増して「15周年分の感動を詰め込んだ」みたいな内容で、とにかくプリキュア熱が今まで以上に高まり、過去作も再度見直すきっかけになった。この一年をまさにプリキュアイヤーにしてくれた作品だった。
以下ネタバレな説明をします
そもそも敵のボスが未来の旦那(と思われる描写がある)で、未来で待っている悲しい別れを防ぎたいために過去の時間を止めようとする。しかしそれを知る未来の主人公の娘がプリキュアとなり、過去の主人公をプリキュアにしてそのボスと戦っていく。というかなりSFな内容。これは歴代のプリキュアと比較してもかなり革新的な内容だと思います。
……ここで小ネタ
少し思い出すのが
過去に おジャ魔女どれみナ・イ・ショ という作品で、どれみの未来の孫が素性を伏せて現れる回がある。その子も未来で魔女見習いになっており、「魔法を信じないおばあちゃんの過去に行って、『魔法はあるんだよ』って教えたかった。」という理由で現れるも祖母のどれみもまた魔女見習いだったことを知り、未来へ戻っていくという話。
おジャ魔女どれみはプリキュアシリーズと比べるとそういったコアな演出が目立つ作品だった。たとえば片親、離婚、いじめ、不登校、人種差別、ガチの育児、トラウマ、哲学…と沢山あったりしたのも衝撃だったが、これ以上は止まらなくなるのでやめておこうか…
何が言いたいかというと
HUGプリにはそれに近い
「メッセージ性」を感じた。
なんせ女児にとって話はわかりやすく時代に沿って身近な所が元々重要なはずだが、
今回のプリキュアはそもそも「将来の夢」「なりたい自分」というあまりに身近で一般的なテーマに対して、「意外となりたい自分を押し込めて働いている大人は多い」というハードルを用意。この時点からかなり気を引かれた。
多くの下地は Yes!プリキュア5 から根ざした設定が多く盛り込まれていたが、それを基盤にここからも今作はすれっからしのプリキュアおじさん達を唸らせる演出を連発していった
(痛い演出ももちろんいくつもあったが)
もう多いので箇条書きするわ
・主人公が元リアルないじめられっ子
・主人公が剣型の武器を手にするもそれを望まず、使わない
・敵の人型アンドロイドがプリキュア化
・男の子の女装を強く容認するシーン
・男の子がプリキュア化(非正規メンバー)
・出産について深く学ぶ回がある
・主人公の後の出産シーンがある
・史上初、本編に初代プリキュアが登場
・本筋のSF展開
・ここまで見せるか?なエピローグ
他にもまだまだありますが
いじめ、ジェンダー、人種、出産、SF要素…
もうね、本当すごかったし
未来の自分の子供にも必ず見せたいアニメでした。個人的に認めたくなくて認めたくなくて仕方がないくらいすごかったんですよ…
プリキュア初代では普通の女子中学生が拳で悪に立ち向かうというテーマをしっかりと描き、プリキュア5シリーズでチームとしてのそれぞれのドラマなどをクローズアップする展開の基本ができた。
フレッシュプリキュアではパラレルワールドのディストピアに住む同じ人間が敵という凝った設定、ハートキャッチプリキュアではコンプレックスに根ざした少年漫画を彷彿とさせる派手なバトルシーンと「最弱が最強になるまでの成長物語」、スイートプリキュアでは「音楽」という強いテーマ性を持った感動物語を描いてきた。
スマイルプリキュアでチームとしてのドラマ性を意識した原点回帰。ドキドキプリキュアもテーマ性の強い作品だった。ハピネスチャージプリキュアは恋愛描写が印象的だった。10周年からくるファンサービスも豊富、プリキュアが世間に認知された世界という新たな視点も生まれた。
そして
Go!プリンセスプリキュアはまさに革命で、主人公が「悪を討伐しない」という結論を出す。
魔法使いプリキュアでは初めてラスボスを倒すことそのものより、その後にクライマックスを持ってきた新しい演出があり
肉弾戦を減らし、お菓子作りというテーマを付加価値というより 両立 で行った極めて新しい作品だった。
ここまでの歴史で考えてもHUGっとプリキュアは全ての礎をしっかりと踏みしめた結果、プリキュア というもののテンプレートを大きく変えた作品だったと思う。これまで「プリキュアであること」が物語の第一義である話が多かったのだけれど、ここ数年はそうではないことが多くなってきていて…
それはおジャ魔女どれみが作品を通して
「魔法なんて必要ない」
というテーマを持っていたように
HUGっと!プリキュアもまたプリキュアを
「大きいメインテーマの一要素」まで落とし込んでいたので、すごいと思ったし
認めなくなくなってしまった。
とかいって
なにより壮大な物語の後に、しっかりとしたエピローグがあったことが個人的にとても素晴らしいと感じたし、
正直上記にあげたような革新的な演出や物語そのものよりも、エピローグ前に土手で泣きながら別れを惜しんだあのシーンに1年間が詰まってて号泣したよ。もう
HUGプリ』一年間、子どもたちに届けたいものをたくさん込めました。それがどくらい届いたかがちゃんと分かるのは15年とか先。それは「どれみ」などで実感した事で、セリフや物語は忘れてしまっても届けたいものは届く。『HUG』でも、何かがひとつでも届いていれば嬉しい事です。 #プリキュア
— 佐藤順一 (@satojumichi) 2019年1月27日
佐藤順一さんがここまで言ってくれてるんですよ…おジャ魔女どれみには「サトジュン」という名のキャラクターも出てきたりします。
そして、
もはやHUGプリ感想に便乗しておジャ魔女どれみをレコメンドしようとしてるかのようなブログになってしまいましたが、本当に本当に感動しました。好みの作品はまたそれぞれあるかと思いますが、まさにプリキュアの歴史に残る最強の物語だったと思います。
みんな
プリキュア見よう。
全部みよう
そして
な