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JOHNNYPARKというバンドでvo、たまにdjやります。現在は新潟在住

おジャ魔女どれみと私と20年

どもsuugayuuuuです。

uの数は2×4なんですけども、

 

2019/2/7

ツイッターでもトレンドに浮上しておりましたが、おジャ魔女どれみ1話放送からちょうど20年が経過したということで、たくさんの方々が作品への思いを語っておいででした。

 

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※思い入れが強いためあえてこの画像…

 

もう20年か…

この作品が始まった頃私は卒業を控えた小学6年生。小学6年生ともなれば普通に考えて今作のメインターゲットでは決して無い。

しかしながら私は、日曜日の朝必ずニチアサ番組を見ている友人がおり、その友達の家によく遊びに行っていた。なぜかタイミングよくおジャ魔女どれみも、ふたりはプリキュアも、同じ友人の家で第1話を見ることとなったことをよく覚えている。

 

それどころか

夢のクレヨン王国の最終回と、

そのあとのおジャ魔女どれみの予告もその家で見ていた記憶がしっかりとある。

 

もちろん中学生になり、嫌いだった部活も多忙を極めていた頃には見る機会も減ったが、たまたま中学2年で同じクラスになった別の友人がおジャ魔女どれみ愛好家だったので、布教を受けつつなぜかその後も見続けることとなった。 

 

昼休み、ストーブの前に寝転がりながら

「俺、やっぱおんぷちゃんだわ…」

「わかる…けど俺選べねえよ…」

とか言ってたんだよ…

女子には「洋楽しか聴かないんだよねー」

とか言ってる奴が…

 

 

さて

そんな歴史もありつつ

とても思い入れが深い作品ということもあり、

数年前にこのおジャ魔女どれみを全シリーズ見直すことをしたのだが…

ツイッターにも散々書いたけど、

この作品は一過性にしてはいけないとんでもない作品だということを改めて痛感した。

 

なので今回は、

おジャ魔女どれみの素晴らしさについて書こうと思います。

 リアルでシリアス。けれどもちゃんと女児アニメ

まずおジャ魔女どれみという話のおおまかなあらすじをいうと、

 

勉強も運動も恋もうまくいかない主人公のどれみ。大好きな先輩に告白する勇気が欲しくて、町外れにある怪しい老婆が営む雑貨屋へ来た。そこでどれみは老婆が魔女であることを見抜いてしまう。

人間に正体がバレた魔女はカエルにされてしまい、魔女に戻るには魔女見習いを一人前まで育ててその魔法でしかない。

そのためにどれみは魔女見習いとなり、魔法の力を使うことができるようになったのだ!

 

みたいな話。

しかしながら魔法の力を手にしたどれみは異能の力に胡座をかき、わがまま放題を尽くす。怠惰な性格から魔法もなかなか上達せず、全く言うことも聞かない。

マジョリカ(上記の老婆)はそんなでどれみを「邪魔なだけの魔女」、

おジャ魔女」そう呼んだ。

 

そんな形でスタートしたどれみの魔女見習いライフ。

たくさんの出来事を通じてとっても素敵な女性に成長していくわけですが…

 

そんな成長に強く影響していくのが物語の魅力的な内容。

おジャ魔女どれみの魅力の大きい1つに、キャラクターのキャッチーさと裏腹にどれみ達を取り巻く環境に感じられるシリアスさ、リアルさがある。

 

 

おジャ魔女どれみのシリアスさ

辛い現実に立ち向かう登場人物たち 

この作品魅力を強く引き出す要素として、どれみ達のクラスメイト達も外せない。この作品は無印〜ドッカ〜ン!までの約200話を使って、メインストーリーと並列してクラスメイト全員をもしっかりと描写していくのだ。

 

その中には

  • 父母の離婚で父子家庭となった女の子
  • 生まれつき病気がちな子
  • 父親が赴任中で継母との2人暮らしの子
  • 男っぽい外見をいじめられる女の子
  • 母が叶えられなかった夢のために良心を捨てて取り組む女の子
  • クラスメイトの心無い一言から不登校になってしまう女の子

などなど

複雑な家庭環境を設定された生徒も多く、それ以外で出会う登場人物もまた片親や近しい人物の死を経験しているようなケースも多い。

 

魔法界から課せられる試練

おジャ魔女どれみは全部で4シリーズ(+おまけ1シリーズ)あり、

  1. おジャ魔女どれみ (小学3年時)
  2. おジャ魔女どれみ# (小学4年時)
  3. も〜っと!おジャ魔女どれみ (小学5年時)
  4. おジャ魔女どれみドッカ〜ン! (小学6年時)
  5. おジャ魔女どれみナ・イ・ショ(小学5年時)

となる。

その中でからも〜っと!の頃には魔法界の後の女王となる赤ちゃんを育てることを課せられ、そこからそれぞれの両親などとも向き合いながらのかなり本格的な子育てが始まる(プリパラやHUGプリでは考えられないほど過酷な子育てとなる)

 

ハナちゃんが泣きわめくたびに

見てるこっちまで育児ノイローゼになるのでは?

と思わせられることもあった

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そしてかつては人間と共存関係にあった魔法界の人たち。

戦争などがきっかけになり差別、恐怖がらみの重いトラウマなどを抱えた過去の魔女たちと対峙していくストーリーもとても考えさせられる内容だ。

たくさんの試練や、たくさんの価値観から「人間とは?」「魔法とは?」と考えさせられる演出も多々現れる。

 

これらの魔法がらみの大きい悲しいストーリー

これは全てドッカ~ン!の最終局面まで解決せず、4年間かけてしっかりと伏線を回収していくためドッカ〜ン!までの最終回はいつもモヤモヤさせられたものだ。

最後の最後でしっかりふろしきをたたんでくれるので、結果本当にありがたいんだが。

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かなりのシリアスがあることを書いてしまったが、

この作品のすごいところは

社会問題やシリアスなメッセージ性を、しっかりと女児向けアニメのテイストを崩さず、キャラクターの愛らしさもしっかりと保持しながら作り上げていったところにある

 

なぜならこれだけメッセージ性の濃いテーマで作り上げていった物語なのに、「昔好きだった。」「昔見てました!」っていう人のコメントはほとんどが「おんぷちゃんすきでした!」「私はあいちゃん派!」とかのコメントで、実際見直すまで自分もその印象でした。子供達の目にはそのシリアスやメッセージ性への辛さや嫌悪よりも、仮に言えばそれ以上にキャラクターがインプットされていたんですね…

 

ああ〜おんぷちゃんすきすきっっっ!!!

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まあ今でもそのスタンスに違いはないが…

 

おジャ魔女どれみのリアルさ

おジャ魔女どれみ魔法少女アニメなので、正直「リアルさ」とは程遠いはずである。しかしながらこの作品のポイントは、魔法を手にすることでクラスメイトなどの私生活の一面を垣間見たりしていく構成のため、非現実的であるはずの魔法がむしろ「リアルさ」を際立たせる結果になっている。

 

そもそもおジャ魔女どれみで使用される魔法の成果というのは基本曖昧で、基本事の解決に直接影響せず「魔法で助けた」の形にしないことが多い。正直ほぼ魔法を使ってないに等しい回もあるくらいだ。あくまで魔法はきっかけで、結果助けるのは話し合いだったりすることが多い。

 

おジャ魔女どれみにある謎のリアルさ。これはなんでだろう?と不思議に思って見ていたのだが、スタッフさんが2016年の座談会で過去を振り返ってのコメントをされた際に聞いて驚いた。

 

おジャ魔女どれみの設定や各話は、制作スタッフの幼少期の実話を元に、そこからどう展開するとメッセージ性を上手く出せるか?

などの案を出し合いながら作られていたという。

 

登場人物の名前にスタッフの苗字がちらほら当てられていたりするのもを感じるし、よりこの作品がスタッフ達の幼少期の結晶のように感じられてリアルさを産んでいるんだなあ…と感じた。

 

魅力的すぎる登場人物

 

おジャ魔女どれみには上記のようにハードな現実を生きるクラスメイトや登場人物がたくさん出てきます。

 

正直ここで全員への思いをそれぞれ書きたいところですが、人数が多すぎるので。このままだと京都議定書並みの長さになってしまうので。今回はMAHO堂のメンバーと彼女らを導いた担任教師 関先生の魅力について書いていきます。

 

春風どれみ

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ご存知この作品の主人公。

この作品はドジでお調子者で勉強も運動も目立たない

自称『世界一不幸な美少女』

たくさんの経験をすることで

『世界一幸福な美少女』であることに気づくまでの成長物語。

 

「好きなあの人に告白する勇気が欲しい」

そんな願いから魔法を欲したどれみだったが、

最初は魔法を「ラクをするための道具」のように使用。怠惰から鍛錬もしないため「おジャ魔女」と呼ばれていくが、常に困っている人を放っておけない性分からかたくさんの人間をその正義感と魔法で救っていく。

物語後半には自ら「自分たちのために魔法を使わない」という決まりも設け、どれみというある種頼りないリーダーの元、魔法界も含めた大きい事件を解決に導く。

 

また

おジャ魔女どれみ#では赤ん坊のはなちゃんを育てることで、どれみの母の苦しみや愛を知っていきどんどん大人になっていく。

このあたりから我々は春風どれみという親近感とバブみを兼ねそろえた恐ろしいヒロインの誕生に震え、最終回時にはもう春風どれみを愛してしまっていること請け合い。

 

藤原はづき

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ちびまる子ちゃんでいうところのたまちゃん的存在であるはづきちゃん。

おそらくMAHO堂のメンバー内で一番家庭的な闇は少ないキャラではあるし、

男子視聴者からはかなり人気が無いが、今作品4年間で

「最も素敵なレディ」

に成長していくのが間違いなくこの藤原はづきである。

はづきの父は映画監督、裕福な家庭に育ち母の厳しい教育の中おしとやかに暮らしてきた。

「言いたいことをうまく伝えられない」

という自分を変えたくて魔女見習いとなるが、根本はとても意志が強く頑固な部分もあり、4年経つ頃には厳しかった母親にしっかりと自分の思いを告げたうえで自分で進路を決定した。

特に無印で印象深いのが、

「人の命を左右したり、人の心を変える魔法は禁断魔法」

というおジャ魔女どれみ視聴者なら周知の鉄の掟がありながら、

大事な友達のために瀕死のウサギを蘇生する魔法を使ってしまう。

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その後はづきちゃんは生死を彷徨うが、魔女界の女王様の特令で一命をとりとめる。

 

この時すでにはづきちゃんは立派に意志を持った素晴らしい女性だったが

それがしっかりと自分の自覚となっていく4年間もまた本当に素晴らしい。

 

妹尾あいこ

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来てしまったか・・・妹尾あいこ・・・

おそらくシリーズを通して瀬川おんぷに次いで人気のあるあいこ

ボーイッシュで関西弁口調が特徴的なしっかりもの。

おそらくこのおジャ魔女シリーズで、一番「家族愛」の形を視聴者にたたきつけてくるのがこのあいこであることは間違いない。思い出しただけで泣きそうだ・・・

 

「お父ちゃんにラクをさせてあげたい」

という思いから魔女見習いになったあいこ。

彼女は物語序盤で大阪から転校してきた。大阪時代、父が会社をクビになり母とは離婚。新たな仕事のため父子家庭で上京したあいこだったが、ズボラな父のために家事全般をこなしながら、父には悲しい顔ひとつ見せずに日々をすごしていた・・・これだけで死ぬほど泣きそうなんだが。。。

 

あいこが母に会いに行ったり、三人で会食したりという回が4年間かけて何度もあるのだが、簡単にご都合主義でこういうのを解決させないのが製作者たち…あいこは何度も涙を流し、4年間かけて父母の復縁という一種のゴールを迎える。

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周りの家庭と自分を比べて落ち込んだり、思い出に触れてセンチメンタルになったり・・・どんなことがあってもその意地で立ち向かってきたあいこが、家族回で見せる小学生の女の子らしい素顔がたまらなく切なくて可愛かったことが、今でも思い出される・・・

 

あいこ・・・幸せであれ

瀬川おんぷ

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超ひねくれスーパーアイドル瀬川おんぷ

おそらく自分がネット等で見る限り一番人気のヒロイン。

子役、アイドル等と平行して学校、魔女見習いをこなす超多忙小学生。

 

「世界一の子役アイドルになるという夢を叶え、親の無念と雪辱を晴らす」

という願いの元、当初はどれみ達と敵対するマジョルカの元で魔女見習いとなったおんぷ。チートアイテム「禁断魔法のリスクを吸い取ってくれる宝石」で人の心を変える魔法を使って、芸能界をのし上がるという自己中心的な精神を持ち、

そのころには「自分のために魔法は使わない」と決めていたどれみ達の思想と真っ向から対立する形となった。

 

とはいえそんなズルをしていながらも、魔女見習いの試験は飛び級に次ぐ飛び級でどれみ達を一気に追い上げていくおんぷ。しかしどれみ達と接することで「魔法」との向き合い方への考え方が変わっていく。

とにかく負けず嫌いで一生懸命だが、それを表に出せない意地っ張りなところもとにかく素晴らしく、#では芸能活動で忙しくてみんなよりはなちゃんとのコミュニケーションを多くとれていないことからみんなが帰った夜に一人でMAHO堂に寄り、はなちゃんに子守歌を歌ってあげたりする一面も見せた。

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最後の最後まで若干メンバーと一線をおいたスタンスを持っていたおんぷだが、多くのコンプレックスを跳ね返しながらしっかりとMAHO堂の一員としていてくれたのがうれしかったし、こんな素直じゃないおんぷちゃんが今でも大好きです。

 

 ちなみに瀬川おんぷの個人的一番の名シーンは

 おジャ魔女どれみナ・イ・ショ8話

「リコーダー事件!優等生のないしょ」

 

クラスの女の子のリコーダーが何者かに盗まれた。犯人捜しの渦中、なぜかたまたまその場に居合わせたおんぷちゃんが疑われ職員室に呼び出しを食らう羽目に・・・

職員室で潔白を証言するもしつこく問答する教頭先生にしびれをきらしたおんぷが

「わかりました。私がやりました。弁償すればいいんですよね?では」

と3千円を置いて立ち去るシーン・・・

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瀬川おんぷの根本は、友情でも治らない。

だがそこが最高。

飛鳥ももこ

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たぶんももちゃんが一番かわいいと思う。

も~っと!おジャ魔女どれみ から加入の新メンバー。

アメリカからの帰国子女で、元はアメリカで魔女見習いだった。

元気で人当りもよく、また負けず嫌いで健気な最高の美少女なのだが、最初は日本語がうまく話せないため周りとうまくコミュニケーションがとれずギクシャクすることも・・・

 

正直リアルタイムでももこが加入したとき

「おいおいあの4人が最高なんだよ・・・余計なやつ入れやがって」

とか思ったりしていたんだけれど、実際には健気なももこの姿をみていると本当に涙が出てきてしまう。この二年間たくさんの経験をして仲が深まったMAHO堂メンバー、このくらいの時期から魔女界の試練への取り組みにも余裕が出始めて、メンバーでワイワイキャッキャするシーンも出てきて最高なんだけれど、そのワイワイの空気感こそ、このももこがいてこそ生まれたものだと思う。

 

ももこはアメリカ時代に親友がいじめにあったり(人種差別的関係も少し描写される)、自分を世話してくれた親同然に慕う魔女の死を目の当たりにしている。そんなことを経て健気に元気に体当たりでがんばっていくももちゃん…ともすればMAHO堂メンバーの天使はおんぷではなくももちゃんだろう。間違いない

 

●関先生

 個人的にどれみを3年~6年まで担当した関先生は、この作品のシリアスな部分を納得させるうえでとてもとても大事な存在だったと考える。

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ショムニ江角マキコさんをモチーフにしたキャラデザで、関という名前は何を隠そう夢のクレヨン王国から今作もプロデューサーを務めた関弘美さんの名前からとっていて、実際に関さんの実体験を軸にした話も多々あったという。

 

そんな小ネタもありつつ、関先生はまさに「こんな先生に担任してほしかった」と思わせる素晴らしい先生なのだ。この作品には片親、コンプレックス等のディープな問題を抱えた生徒が多く登場するが、そのどの生徒にも平等に、真正面から誠実に立ち向かう関先生には何度も泣かされたものだ

そして関先生もまた親を亡くしているという設定があり、最初聞いたときは「あああ・・・あなたまでもそうなんですか・・・」とか思ったけど、実際そうであるからこそ寄り添って生徒と対峙できたのかな・・・なんて

 

大人を素晴らしく描く作品本当好きなので・・・

幸せになってください・・・関先生

 

 

以上

MAHO堂の5人+関先生について紹介しました

本当ね、最後まで見るとメンバーの中でだれが好き??

とか言ってらんないくらい全員魅力的で親のような気持ちで巣立ちを見守ることになるので、本当お願いだから見てほしい・・・

 

この後は、すがゆう厳選の神回について紹介します。

まだまだ続くので、根気のある方はどうぞ!

すがゆう厳選回ベスト6

見てほしい・・・おジャ魔女どれみみんなに見てほしい・・・

「けれど4年と3か月もある作品を見るのしんどいよ 」

わかります。ええわかります。

というかそんな人がここまでそもそも読んでくれているのか?

その辺は謎なんですけど、せっかくなので・・・ね。

そんなあなたに私が選んだ6つの話を紹介させてほしい。

 

おジャ魔女どれみ#40話「春風家にピアノがやってくる!」

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すがゆうガチ泣きの超神回。

この作品が描いていく「家族像」の中でも最も多視点からひとつの出来事を映し、すべてが美しく着地した最高の回。

 

春風どれみの妹、ぽっぷが「ピアノをはじめたい」と言い出した。

しかしそんな金は春風家にはない。「あれ?昔ピアノあったよね?」

どれみは昔を思い出していた。父は金策の決意をし、そんなところから話は始まった。

 

どれみの母は昔ピアニストだった。しかし事故で指を骨折してしまい夢をあきらめた。その後どれみが生まれると、どれみにピアノを教えるようになった。その当時の母は、自分がかなえられなかった夢を娘に託すべく、とりつかれたように厳しく指導した。

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やがてどれみはピアノをみることすらトラウマになり、母がピアニスト時代から大事にしてきたピアノを処分することになった。ピアノが搬出されるとき、母は泣いていた。どれみは、自分がピアノを恐れたばっかりに母を悲しませたことも、すべて申し訳なく思っていた。

 

父は娘のために自分の宝物を売った妻への気持ちから、ピアノ購入のために自分の宝物であるヴィンテージの釣り竿を売却することを決意。しかし上司から粋な臨時収入があり、結果ピアノ購入にこぎつけた。

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また春風家にピアノがやってきた。

笑顔のどれみ、申し訳なさそうな母。

ぽっぷに優しくピアノを教える母を見て、

どれみは「あたしもまた弾いてみたくなった」とこぼす。

母は涙を流しながら「今日ほど子供を持ってよかったって思った事無いわ

 

こんな素晴らしい話あります?書きながら泣いてるんですが・・・

 

おジャ魔女どれみ#42話「魔法をつかわない魔女」

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魔女界を訪れていたどれみ達の目の前に、車に乗った魔女が現れる。

通常魔女はほうきで空を飛んで移動するが、この魔女は魔法をつかうことをやめた魔女だった。

※上記したが、魔法界は以前人間界と交流をもっていたが、ある時期から交流を断っている。

この魔女は人間界とまだ交流があった頃、親代わりの魔女に「なんでも魔法でできることに頼ってはいけない。」と教わり、人間と共存するように育ててくれた。しかしある日突然人が変わったように彼女を残して魔女界へ帰ってしまう。その後も人間界で魔法を使わず過ごしてきた彼女が今回魔女界へ帰ってきた。

魔女界はなぜ人間界との交流を断絶してしまったのか?

 

その答えを探しに女王様の元へ向かった。

しかし彼女は「反逆者」として牢屋へといれられる。

そこへ親代わりの魔女が現れ、久しぶりの対面。そこで真実を知ることになる。

人間と共存し、魔法を込めた薬で人間たちを治療していた魔女。しかしそれを知った軍隊が、その魔法を込めた薬を兵器利用しようとしていたのだ。

人間への信頼を失った魔女は、人間界との交流を断ち魔女界へと戻った。

 

魔法を使わない魔女に言い渡された「処分」「魔女界の追放」

魔法に縛られず、自由に生きてほしい。親代わりの魔女の最後の願いだった。

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おジャ魔女どれみの世界の「魔女界」にある疑問に鋭く切り込んだ回で、この内容がも~っと!以降のメインストーリーに強い影響を与えていく。人間社会に当てはめても考えさせられることの多い話で、初めて見た時鳥肌が立ったことを覚えている。

 

も~っと!おジャ魔女どれみ38話「学校へいきたい!」

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20話のこと・・・

長門かよこという不登校のクラスメイトと出会うどれみ。

どれみが何度もコミュニケーションをとるが、理由は不明。

それでもどれみと接するうちに元気になり「うん!わたし学校行くよ!」

 

これで翌日から登校。っていうのはよくある学園ドラマの話

しかしおジャ魔女どれみはそうではなかった。

20話の時点では、チャレンジするも登校中にトラウマがよみがえり途中で帰ってしまって終わり。

 

そしてこの38話。家に訪問する先生。先生に謝る親。そんな姿を見て余計に出られなくなるかよこ。そこにどれみが遊びに来る。どれみは「学校いこうよ!」とは一言も言わず、ただただ一緒に遊ぶ。かよこはどれみといつも一緒にいれるなら、学校行ってみようかな・・・なんて思うようになる。しかし、不登校のきっかけとなった男子生徒と道端でバッタリ会ってしまいそこで罵倒される。

38話にしてもまたかよこちゃんは登校できないが、保健室登校までは可能になる。

 

45話にしてかよこちゃんはやっと登校できるようになるのだが、

この45話でその男子生徒からの謝罪。また学校へ行けないことへのプレッシャーを与え続けてきた両親からの謝罪があり、やっと家族そろって前へ進むことができるようになる。

 

登校拒否の要因に細かく切り込み、それを現実に照らし合わせ3部作で長いスパンで描いた製作者にとにかく拍手が送りたい話。

ちなみにかよこちゃんは、中学校では皆勤賞をとる。

悪い。少し泣く

 

おジャ魔女どれみドッカ~ン!40話「どれみと魔女をやめた魔女」

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作画、構成、どれをとっても異質そのもので、限りなく美しい回。

変身シーンもなく、魔法も一切使用しない回。

しかもストーリーにしっかり重要な内容の回。

細田守さんが手がけた、おジャ魔女シリーズ屈指の神回といわれています。

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どれみがいつものように帰っていると、いつもとは違う知らない道へ出た。

吸い寄せられるように行き着いた先には、不思議な女性がガラス細工の工房をやっていた。

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どれみはここへ足しげく通うようになる。

話を進めるにつれてこの女性、魔女だとわかる。が、魔法は使わない。

魔女は人間とは生きる時間が違い数千年生きるとされているが、

未来となのる彼女は、名前を変えながら数千年、世界中を回って定住せず過ごしてきたという。

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透明感のある演出、おだやかで素敵な時間が流れていく。

見ているこちらも時間が止まった世界を見ているようだった。

ある日、未来はここを離れヴェネツィアへ旅立つことを告げた。

それは昔恋人同士だった男性。今は90歳。その彼のもとで勉強しないか?と誘われているという。彼は未来を当時の恋人の孫だと思っているという…未来は魔女であることを隠し、魔女であることを捨てて、相手が思う存在を演じて生き続ける。

「そういう魔女もいるのよ」という

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未来はどれみに「一緒にヴェネツィアに来ない?」と誘う。

答えられないどれみ・・・

次の日、どれみが訪れるともう未来さんの姿はなかった。

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この出会いは、どれみが魔女をやめ自分の足だけで歩いていく決心のきっかけとなるとても重要な回だった。それをこのように美しく作ってくれて本当うれしい

 

実はこの未来さんは、魔女界の女王の双子の姉妹だったりする・・・

もうすべてにおいて素晴らしい神回。ぜひここまで見てほしい。ぜひ・・・

おジャ魔女どれみナ・イ・ショ12話「7人目の魔女見習い~のんちゃんのないしょ~」

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おそらくおジャ魔女どれみ史上最も悲しい話

しかしながらここまで描くか・・・とただただ圧巻と涙が流れた回。

 

どれみが病院で出会った女の子は、どれみと同じく魔女を信じる女の子だった。どれみが興味本位で話していくと次第に仲は深まり、いつものごとくマブダチに・・・

どれみが何度も通ううち、「元気になっていつか魔女になる」という強い意志を感じ、マジョリカは魔女界にのんちゃんが7人目の魔女見習いになれるよう申請

 

認可がおり、その知らせを告げに行くどれみ。

しかしそこにはのんちゃんのお母さんの姿が・・・

そこでどれみは、のんちゃんが昨晩亡くなったことを告げられる。

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悲しすぎるよ・・・けど本当に美しい回なんだよね

 

おジャ魔女どれみナ・イ・ショ13話「時をかけるお雛さま~どれみのないしょ~」

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おジャ魔女どれみアニメシリーズの最終回もめちゃくちゃ泣いたんですが、
この回は追加シリーズの最終回。ほんとのほんとのラストの回。

 

これがとんでもないSF回だった。

どれみの元に神出鬼没の女の子「ふぁみ」という女の子が現れた。

初対面だがどれみのことは知っているようだった。

 

例のごとく仲良くなるどれみ。どれみの家へ行き話を聞いていると、なんだか何か知っている様子。。。結果どれみの言動に感動して満足げに家を後にした。

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ふぁみちゃんは、未来のどれみの孫だった。

未来のどれみは、魔法について知っていることを隠していた。

ふぁみちゃんは過去のどれみに、「魔法はあるんだよ」と伝えたかったという。

 

そしてどれみと同じピンクの魔女見習い衣装のふぁみちゃんはこう唱える

ピーリカピリララポポリナペペルト

 

・・・涙

 

さいごに

 本当に長文ありがとうございました。ここまで読んだ人、タフネスあるよ。

おジャ魔女全作一気見いけんじゃない??

けどだれか、だれでもいい。まだおジャ魔女どれみを見ていない人、子供の頃リアルタイムに見た情報のままの人、大人になってから見てほしい女児アニメナンバーワンだと思います。ぜひ見てほしい。

 

おジャ魔女どれみは、「魔法」を通じて「魔法なんて必要ない。」という強いメッセージを大人にまで響かせてくれた名作で、今でも自分にとって一番好きなアニメです。

 

あれから20年経って、いまだからこそ

こんな時代だからこそ、もう一度見たい。見てほしい。

 

20周年というタイミングでたくさんの人が思い出したり、当時のスタッフの皆さん、声優さん皆さんがコメントしているのを見て、いてもたってもいられなくなってしまいました。

 

いつか子供ができたら、必ず一緒に鑑賞したいので、それまでにはナ・イ・ショまでBDBOX発売されていますように。

 

 

では

こんなに長文本当にすみませんでした。

最後まで読んでくれた人、本当にありがとう。

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あああ最後に泣いちゃう・・・

 

ありがとうございました。以上