プロレスとお笑いとラジオとトーキングスキルと
どもsuugayuuuuです。
uの数は2×4です。
東京から新潟に帰ってきて、
得も言われぬ喪失感とともに思い出したことがあった。
今回東京へ行ったときに会った大学時代の先輩から言われた
「『有田と週刊プロレスと シーズン3』の最終回はもう見たか?」
というセリフだった。
有田と週刊プロレスと
とはamazonビデオで配信されていた番組で、
くりぃむしちゅーの有田さんがその日ランダムに渡された号の週刊プロレスの見出しから、その内容と思いについて後輩芸人に語り、そこから人生の教訓をひとつ見出す
という内容だ。
私は正直会場に足しげく通ったり、空き時間に積極的にプロレスを見るほどの熱狂的なファンではないし、むしろ子供のころ放送されていたであろうプロレス放送も、両親の好みからかほとんど見た記憶が無い。
つまりプロレスラーはモノマネかバラエティー番組でしか見たことが無いまま大学生くらいまで育ったのだ。
そんな自分がなぜこの番組のシーズン3の最終回をもう見たか聞かれているのか?
それはもちろんシーズン3まで見てきたからだ。
なぜ見てきたのか?
それはこの番組がやっていること自体にかなりのsuugayuuuuホイホイな要素が詰まっているからだ。
まずsuugayuuuuと芸人ラジオとの出会いへとさかのぼる。
前にもブログに書いたことがあるが、私は小中学生時代と熱心なFMリスナーだった。夕食を終え、ひとしきり家族と団欒したのちは部屋に戻り、寝るまでの間はラジオを聴いて過ごした。
しかし音楽に詳しくなるにつれて、
「ミーハーな音楽ばかり流しやがって」
とわけのわからないことを考えたsuugayuuuu少年はラジオを離れ、夜な夜なCDばかり聞くようになった。
大学生になり、神奈川県へと居を移した頃
とりあえずテレビもCDコンポもある状況だったのだが、またラジオを聴いてみたくなった。なぜなら私の住んでいた家の関係か、当時はネットラジオなんてものもなかったため、AM放送が一切聞けなかったのだ。
関東ならAM放送入るだろ!
オールナイトニッポンやTBSラジオJUNKといったいわゆる「芸人さんのラジオ」を初めて聴いたのがこの時だった。
その時に出会ったのが伊集院光さんのラジオと、くりぃむしちゅーのANNだった。
この二つのラジオは正直自分が人前でしゃべったりするうえでの完全なお手本になっており、ルーツにほかならない。
くりぃむしちゅーのANNについてはまた改めて書きたいところなんだけど、このラジオは本当に中毒性の強いものだった。この頃にはすでに知的なコンビのイメージがついていた二人が、高校生時代の先生や同級生の話題などの身内ネタを他の人が聞いてもクセになるようなトークでまた新しい身内ネタにしていったりした。
なにより芸人の深夜ラジオといえば下ネタがつきものだが、このラジオはとりわけ30代後半の大人が、うんこちんこで盛り上がるというオールドスクールな内容で、それがとにかく今の自分の基盤になっているといっても過言ではない。
いまだにその頃に活躍したハガキ職人さんがtwitter等で二人の動向を追っていたりして、本当に3年半のバカ騒ぎにいまだに心が取り残されている人もいるんだなと。自分もまたその一人でいまだに当時の音声がYouTubeにあるのでそれを聴きなおすことも多い。
その内容で、二人が中学高校時代に熱狂したプロレスの話もよく出ていた。
天龍革命、飛龍革命、咬ませ犬発言、TPG事件、俺たちの時代
全部このラジオで知った。
結果プロレスのことなんて何も知らなかった自分が、
「見たことはないけれどもなんとなくプロレスを知っている人」
になっていた。ということで昭和のプロレスの動画をちょくちょく見るようになった。
とはいえそこまで熱狂していたわけでもないのでプロレス好きを自称するのも恥ずかしく、相変わらずなんとなく知っているくらいだったところに、タイガーマスクWなどから新日を見る機会も増え、新日本プロレスが再度ブームを作ったことによって、有田と週刊プロレスと が始まった。
おそらく私は、
プロレスそのものも昔よりは見る機会が増えたし好きだし面白いんだけど
きっと有田さんが何かについて語るのを聴くことがとにかく好きなんだと思う。
(くりぃむのラジオはほとんど有田さんが語って上田さんがつっこむという構図が基本だったため、有田さんが語るのが聴きたいというイメージがある。)
この番組を見る理由はもう一つ、この番組のスタイルだ。
この番組は、週刊プロレスの内容について黒板に対立構図などを書きながらひたすら説明するもので、試合の映像が差し込まれたりもいっさいしないし、字幕テロップも一切出てこない。(週刊プロレスに載ってる選手の写真と軽い注釈のみ)
本人もそこに苦言を呈することがあるが、正直そこが一番好きな理由だったりする。
演出ではなく、形態模写なども含め生の人間から昔話を聞いている心地よさがある。
いわば落語のような心地よさだ。
自分の好きな人が何かを熱く語るのを聴くのが好きなんだと思う。
MCバトルも、M-1も、音楽も、そのものも好きなんだけど、
当事者や見た人たちの考察とか熱い感想とかを見るのが好きなので
自分もそういうのをやりたいと思ったりする。
番組の細かい内容についてはほとんど触れていないが、
シーズン3の最終回は、シーズン1.2.3で少しずつ触れてきていまだモヤモヤしていた内容の一種の到達点的な内容だったのもあって普通に感動した。
見てほしい!
という意味のブログではなく、
何が言いたいかというと
好きな人が何かを熱く語るのを見るのが好きなんです
というのを熱く語りたかったんです。
またラジオやりたいな。と思える番組だった。
シーズン4も期待しています。