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JOHNNYPARKというバンドでvo、たまにdjやります。現在は新潟在住

DATTE 15年もやってらんないじゃん 

どうも。超テンション次期社長ことすがゆうです。

今回は小さい女の子達に夢を与え、一緒に見る親世代にもメッセージを残し続けるニチアサの長寿アニメシリーズプリキュアについて話したいと思います。

 

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誰もが名前を知っているであろう国民的アニメ、プリキュア

開始当初から女児達の憧れをしっかりと描き続け、世代はどうあれ知らない人はなかなかいないと思う。そして大人も納得させられる濃いストーリーなどもあること、スマイルプリキュア以降、深夜放送の美少女アニメにも通ずるキャラ萌えを想起させるスタイルがあったりとしたこともあり「大きいお友達」と呼ばれる成人男性のプリキュアファンが増加していったのもある種オタク業界の社会現象な気もする・・・

 

私すがゆうは、幼少期からなぜか女児向け作品を見る環境にあった。妹が2人いるのもあるが、BS契約をしていた関係から夕方は必ず居間でアニメが流れていたし、そこそこな年齢になってからも、日曜朝よく遊びに行っていた近所の友人がニチアサ好きだったものでよくデジモンまで一緒に見ていた。おジャ魔女の初回も、ナージャの初回も、プリキュアの初回もそこで見た記憶がある。どれもとっくに中学生以上なんだけどね・・・環境と素質なのだろうか。。。

元々クレヨン王国おジャ魔女どれみが好きで(というか中学三年の時に過激な布教を受け再度ハマったのだが)、いざ一作目のふたりはプリキュアが始まる日、たまたまそのニチアサ好きの友達の家にいて(実際高校二年の終わりとかなんだが・・・)「ほう・・・新しい女児向け枠今回はどんなテイストかな?」とこだわりラーメン店の店主の写真の如く腕を前に組み、上から目線で立ち向かった。そして、見終わったときにまだ「萌え」「推し」も知らない私だったので言葉にはできなかったが、完全にヒロインの一人の美墨なぎさを見て「ちくしょう・・・かわいいじゃないか。。。」と確かに思った記憶がある。

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 この経験が5年後、とある魔術の禁書目録御坂美琴に恋をする伏線となっていたことに15年後気づく。

 

いやしかしもう15周年なのか・・・

ちょうど今やっているHUGっと!プリキュアも、毎話クライマックスなのか?と思わせるような怒涛の展開と、力の入った描写で毎週楽しませてくれている。正直毎年のように仲のいい連中と「次はどんなプリキュアになるか」というのを肴に飲んだりするんだけれど、15年やりつづけてまだこんな引き出しがあるの?というのがシンプルな感想で、誰がこんなの予想できただろう?と。

そもそも敵対勢力を、明日への希望を糧に力を得るブラック企業として登場させることで我々お父さん世代がキャッチーさからホイホイ網にかかり、そこから人間の挫折や友情、愛についてシリアスな描写をいれながら描いていき、SF要素もあったりして、こんなプリキュアがあっていいのか!ずるい!最高!と毎話思う次第だ。

何より驚きで面食らっているのは、あくまで自分の交友関係の範囲の話ではあるけれど、その中の人たちが皆今年のプリキュアはリアルタイムで視聴を続けている人が多いということだ。

15周年か・・・15周年にこの作品か・・・すげえな。

と思っている中、

もう一度初心に帰って ふたりはプリキュア を見ることにした。

結果・・・プリキュアシリーズは確かに進化を続けてきたけれど、こんなにも全てが詰まった1作目だったのだなと。再確認というか当時はそんなこと理解もできていなかったわけなんだけど・・・本当に素晴らしい作品で、この後もスタート時2人組のプリキュアは何作かあるけれど、しっかりと一年間ツイン主人公としてのバランスでやりきったのはこの一作目だけだと思う。そして美墨なぎさは本当にかわいい

 

 

 

HUGっと!プリキュアを見て、ふたりはプリキュアを見返して、他作品たちもいろんなことがありながら見てきたけど、本当に見てきてよかったなと思える時間だった。

 

そんなわけでちょっとすがゆうとプリキュアの歩みを少し書かせてもらおうと思う

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前述したふたりはプリキュア以降は環境の変化もありニチアサを見る習慣も失っていった。同時に完全にサブカル路線に進み、オタク的な文化からもかけ離れていった。自分が人と違う崇高な趣味を持っていると勘違いしていたので、オタク趣味を下に見ていたという罪はいまだにひしひしと後悔しているところだ。以前にも書いた通り、この後私の人生は色々あって私はオタクになるわけだが、その時も深夜アニメを中心に視聴していた。。。がひょんなところから入ったスマイルプリキュアがヤバい」という情報。すがゆうはオタクでありながら、当時のイキリサブカルクソ気質を内包していたせいもあり「俺、ついにプリキュアみちゃってますよぉ~ヤバイっすよね」のようなスタンスを取ろうとしてしまった。ここからすがゆうのプリキュア好きとしての第二の人生が始まったのだ。

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いやかわいすぎでしょ・・・スマイルプリキュアはキャラ立ちが完璧な上にクライマックスはかなりのカタルシスで、気づけばイキリとしてのプリキュア視聴の心意気は失せ、すっかり黒歴史となった。本当に愚かなことだったと思う。なぜならその後、おジャ魔女どれみシリーズの製作チームが手掛けた、プリキュア史上最も異色なプリキュアハートキャッチプリキュアを後追いして、おもくそ感動することになる。。。

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ハートキャッチプリキュアは私にとって現状一番好きなプリキュアだったりする。(おジャ魔女補正があることは認める)

すがゆうの心は真っ新になった。

ハートキャッチプリキュアに関してだけ言えばそのあとも2周ほど見直すくらい好きなアニメになった。大まかにいえば「史上最弱のプリキュア」としてスタートする主人公、前代未聞の一話で変身するけど自力で敵を倒せずに終わる。という・・・そんな主人公を含めコンプレックスを持った面々たちがそれに打ち勝って強くなっていくというお話。

 

しかし

すがゆうはこの二作のクオリティを基準としてしまったためか、語弊があったら大変申し訳ないが、ドキドキとハピネスチャージは・・・個人的に一年通して見続けるには少々苦手な部分があり完全な視聴をしていない・・・

そこでくじけてしまったすがゆうは過去作を見ることにして、フレッシュ、5、5GOGO、スイートプリキュアを血眼で、たまに流しつつ見ていた。もはやただの修行だった。知識を得たい。見たうえでコメントしたいがために見ていた。すがゆうの心はまた曇っていたのだ。イキリクソ精神がまた芽生えていた。

ハートキャッチプリキュアを見たころの清い私はどこへ行ってしまったのだ・・・

 

けど大きいタイトルの作品やシリーズを見るときって、面白い面白くないに知識欲や理解の完全性を求めてみてしまうことってどうしてもあるよね・・・けどその方法だと100%楽しめないし、理解度がむしろ減ってしまったりもするんだけどね・・・わかってはいるんだがそういう節が抜けないところがある。

 

そしてそんな自分にまた凹んだあたりにGo!プリンセスプリキュアが始まった。すがゆうは自分に凹んでいたし、前作までのプリキュアが自分とマッチしなかったことから箸が進まず、一年間スルーして「プリパラ」に没頭することになる。

そしてさらに一年後、魔法使いプリキュアがスタート。魔法をテーマにしたプリキュア、しかも二人組ってことで期待が募ったし、その時はまだ見ていなかったけれど、前作のGo!プリンセスプリキュアが周囲でもかなり好評だったのですがゆうは真っ新な気持ちで再びプリキュアの視聴を続けることにした。ちなみにその後しっかりと見させてもらって大変感動した・・・

 

キラキラプリキュアアラモードが始まるときは、かなり大幅な方向転換を感じさせたし、ガチガチの声優さんではないキャスティングもありザワついたが、スマイルプリキュア以来のキャラ立ち完璧な作品で、シナリオもラスボスの動機以外は完璧だった・・・

 

 そんわけで今に至る。

今はツイッターなどでリアルタイムで応援して楽しんだりできるので、より楽しく見ているけど、今回改めてルーツを見て、フレッシュやスイートももう一度見たいなって思った。

 

どれがオススメ?って聞かれると個人的好みでハートキャッチと断言してしまうんだけど、GO!プリンセスの世界観とテーマ性と成長物語を見てほしい気持ちもあるし、魔法使いのクライマックスを見てほしい気持ちもあるし、ハピネスチャージの世界中からプリキュアが集まってくる謎展開とか見てほしい気持ちもあるし、スマイルのキャラと王道ながら素晴らしい展開も見てほしいし、アラモードの個々の掘り下げとカップリングの多様性に力を入れまくった最高なやつも見てほしいし、初期の洗練されたプリキュアを見てほしい気持ちもあるし

 

もう全部見ろ!!!!

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 うんこ!!!

 

 

とにかく

あのキュアブラックキュアホワイトが、日常を生きながらそれを侵害する悪たちに拳ひとつで立ち向かい、ジャンプ漫画の主人公ばりに怒気に顔を歪め戦う姿が、いま15年引き継がれているんだと思うと本当に熱い気持ちになった。東映アニメーションの鷲尾さんが伊集院さんのラジオに出たときに

「最初にプリキュアを作ったときは賭けでした。当時女の子が男さながらに拳で戦う作品が女の子に受け入れてもらえるか不安でした。『もしウケなかったら土下座して逃げよう』って(笑)」

と言っていたのを思い出した。私すがゆうも、イキったり凹んだりと色々な浮き沈みを繰り返しながら今もプリキュアを見ているのは、恥ずかしいことだとは今では思いません。たまにバカにされますが。それでもこれからも見続けていきたいとそう思いました。子供ができたら必ず見せたいです。男でも。

 

以上