suugayuuuu、電子音と出会う
ども。suugayuuuuです。
uの数は2×4です。
今年始の三ヶ日を利用して東京に来ております。
嫁さんの実家にご挨拶して、その後仲のいいメンバーで新年会。翌日も懐かしの2人と喋り尽くしました。
愚にもつかない話の延長でいろんな話になったわけではありますが、そこでどちらの場でも音楽のルーツとか昔の自分の話をする流れになったりして思い出したことから今日は1枚紹介したいと思います
suugayuuuu memorial Disks no.2
artist: Underworld
title: Hundred Days Off
since : 2002
当時の私は、「生音こそ最高で、電子音は別物。ロックではない」なんていうとんでもない精神を持っていて、スーパーカーやゆらゆら帝国がソリッドなサウンドからだんだん遠ざかったアルバムなんか出したりしたことにとても悲観的だったりしていた。
「なんで貫かない!新しいものに逃げてる!」
何も知らないくせにそんなことを言っていた自分を今ではぶん殴りたいと思ってるけども…
そんな時に出会ったのがUnderworld。
このアルバム自体は擦り切れるほど聴いた…
というわけでもないのだが、この2002年のアルバムを引っさげて来日したフジロック2003が自分にとってかなり大きな転機だったように思う。
これを見たすがゆう少年は、初めてエレクトロミュージックのノリ方、楽しみ方を知り、阿呆のように踊り狂い、「エレクトロミュージック最高!くっそかっこいいじゃん!」
と見事な手のひら返しをかましたのだった。
(もちろん1人で)
そんなことを経験した後
Squere Pusher
みたいなロックの界隈に属する電子音をひたすらと聴きあさり
周囲のクラスメイトに
「俺はお前らとは違うぜ」
と斜に構える日々に磨きがかかっていくのだった…
痛くも今DJをしたりなんだりの自分の地盤を作ってくれたアルバムなのかもしれないと思い、このCDを今日は久しぶりに聴くことにします。
月並みながら今回東京で色んな話をして
かなりモチベーションも上がったし本当に感謝しております。
仲間に感謝!
とかブログで書くのあまりにも〇〇
だと思うけども、事実なんで仕方ない。
地元戻ったらまた頑張ります。
ほんとに…
ディスクで語るやつはじめました。
ども。
suugayuuuuです。uの数は2×4です。
昨日言った通り、とりあえずブログをコンスタントに書こうと思ってます。
それはなんとかスタートできそうです。
そんでもって何を書くかって、世の中に思うことはあってもブログでわざわざいうほどの感情もないもので、自分がこれまで聴いてきたCDの中で思い出に残ってるものを紹介しつつ、そこで1つ語れたらなんて思ってます。
たぶんロックが多くなると思います。
なぜかといえば
私は高校時代にひたすらロックを聴きあさり続け、大学の軽音部に入る際には鳴り物入りで「自分ほど聴いている人なんています?」くらいのトガった腐れ根性で入部した経歴もあり、その後は音楽ライターに憧れて痛さ100%のディスクレビューを展開していたほど。
正直、こんなとこでディスクレビューしたところで音楽好きな人からすれば「いやいやわざわざ紹介するようなアルバムでもねえよ…」と思われるような鉄板なCDが多いと思います。
なのでそのCDと、それにまつわる自分のエピソードをここで紹介していけたらななんて思います。
そういえば年も明けましたね
年明けと言えば聴きたいのはこのアルバム
artist: Death Cab for Cutie
title: Transatlanticism
since: 2003/10/7
年明けと聞くとまずこのアルバムが頭に浮かぶ。なぜなら一曲目が「The New Year」という曲だから。
Death Cab for Cutie(以降 デスキャブ)はアメリカのインディロックシーンでもかなり重要だと思うし大好きなバンドで、ローファイチックなサウンドとボーカルのベンの甘い歌声の黄金比が最高…
(結婚式にも他のアルバムを飾ったり、二次会の入場曲にデスキャブの別のアルバムの曲を使ったりしているくらい好き)
デスキャブと出会ったのは私が高校2年生の頃だった。その年はとにかく海外のロックを友人と聴き漁っていた頃で、学校が終わると1時間に一本しかない帰路の電車までの時間待ちに、新潟では当時一番の品揃えを誇った石丸電気でひたすら試聴してはたまに1枚買う!みたいなことをしていた頃だった。
2003年はフジロックも最高で本当最高で、サマソニにBlurとRadioheadが来たりして、Creepを演奏したとかでとにかく話題になったりしていた年でもある。
私はと言えば学校の休み時間にひたすら洋楽版のrock'n onを毎号穴が空くほど読んでいて、その月の新譜もくまなく目を通していた。ロック界隈ではしっかりミーハーだった。
なんと私の誕生日に発売するアルバムがある、しかもジャケは中二病心をくすぐるデザイン。試聴した時はそこまでピンと来ていないけど、
なんかかっこいい!買おう。
となったこのアルバムがデスキャブとの出会いだった。
ただ、先ほども少し書いた通り当時の自分にはデスキャブの良さはイマイチピンときておらず、ある種ローファイチックなサウンドとクリアな声質に男らしさやアートをその時は感じられず、少し時間を置くことになった。
大学に入って、バイトの関係で仲良くなった人が経営するレコードバーに足を運ぶようになった頃だった。
「こんなの聴く?」
と流してくれたのは、そんなデスキャブがアトランティックレコードに移籍して発売された「plans」というアルバムだった。
紹介してもらった時、少し年を重ねた自分にはめちゃくちゃ最高のバンドだなって再確認させられて、「こんなに早いスパンで好みの再確認とかあるんすね!」とか言ったりした思い出がある。
そのレコードバーでUSインディにどっぷりハマったというのはあながち間違いじゃないのかも…
そんな経験の後、家に帰ってこのTransatlanticsmを再度聴いて泣きそうになった。「私はどうしようもないマセガキだった…最高のアルバムではないか…」
当時まだバリバリマセガキの自分が、さらに前の自分をマセガキと卑下し、なんか悦に入る
今思えば最悪な状況ながら、無性に懐かしくなった。デスキャブのある種出世作でもあり、ローファイバンド期からメジャーに通ずるポップネスを内包させ始めた転機作でもあるなと思ってる今作が、自分の誕生日である10月7日に発売されたこととかも運命を感じたりしてて、
毎年年明けにはこのアルバムを聴きたくなる。
そんな1枚でした。
年が終わって年がはじまり
何かが終わって次が始まるまでの間髪が無いと、一気にストレスが溜まる。年末年始もそうで、久しぶりに実家で年末を過ごしたがこんなにも忙しく、そして尚年が暮れてもまた新しい年なんて始まってしまうものだから、こちらからしたら「もう次のアニメ始まったのか…前のクールで見たかった作品も溜まってるよ。」の感覚に近い。
さて
みなさんおひさしぶり
結婚式の準備とかで死ぬほど忙しくて
6月以降更新もしていなかった
いざ実家で新婚生活始まったらさらに時間は無くなって、ツイッターを見る時間もアニメを見る時間もどんどん減った。
2018年を振り返るなら
結婚式が1番大きい出来事だったけど、
通年で言うなら私は「腐」の一文字だった。
とにかく腐っていた。
年末に差し掛かった時に思った。
かつて仲の良かった人たちや、おなじステージで音楽をやっていた人たち。それぞれがそれぞれに先へ進んだり、楽しくやっているのを見て、さて自分はどうしようか?何かできることはないのかと作戦を練るよりも先に、
「何もできなくて悔しい」
「自分のことなんて誰も求めていないしいなくても全く問題なく世間は動いている」
「ならばそんな皆さんの姿を見ていても惨めになるので何も見たくない」
というあまりにも腐った思考に陥っていった。
これに関しては後悔ばかりである。
もちろん忙しかったのは事実、新生活は激動で過ぎていった。
だとしても、こんな思考でいる限りは仮に時間があっても何もできるはずがないし、いつまでも周りを指くわえて舌打ちして見ていても仕方がない。
今年は芸人の山里亮太さんやオードリーの若林さんなど、「腐った思考」を売りにしていた芸人さんがこぞって「腐った思考のその先」を見据えた内容の書籍を出したりもしていて、
その辺からも身につまされる思いを感じたりもした。
いやあ本当一般人の腐りは本当エンターテイメント性ないから手に負えないよ。相当厄介だよ。ダメよ本当に
こんな思考でいると
楽曲も生まれないし
DJやる気にもなれないし
ギターを弾く気もしなくなってしまう。
腐って、勝手に周りとの距離を感じてうだうだするのを今年はやめたいなと。
本当にそう思って、
まず今年はとにかく2日に一件はブログを書こうと思います。
何かしらアウトプットを続けたいので、
まずはブログを。
それ以外にも色んな人に相談なんかもしつつ色々考えていきたいな〜と思っています。
やりたい
って気持ちだけなら色々ありますが
構想段階でブログとかで言うとやらないことがとにかく多いので、またわかったらここで告知とか報告させてもらいますね。
1年新潟でごく一般サラリーマンを過ごして、東京時代とのギャップから腐り切っていたからかとにかく思考が止まってしまってかなり参っているけれど。
ぶっちゃけ書くこともないんすよ
だから書くことがあるときはそのことを
書くことがないときは、
自分に影響を与えた音楽アルバム1枚ずつ、もしくはアニメ1作を紹介するブログにしたいです。
(これは 有田と週刊プロレスと というAmazonプライム・ビデオの番組に強く影響を受けて、自分でも何かそういうのやりたいなって思ったので。)
さて、意欲が湧いているうちにスタートしようと思って。こんな内容ですが、忘れられないように頑張ります。
ま、今年もよろしくです
ちんこ
DATTE 15年もやってらんないじゃん
どうも。超テンション次期社長ことすがゆうです。
今回は小さい女の子達に夢を与え、一緒に見る親世代にもメッセージを残し続けるニチアサの長寿アニメシリーズ「プリキュア」について話したいと思います。
誰もが名前を知っているであろう国民的アニメ、プリキュア。
開始当初から女児達の憧れをしっかりと描き続け、世代はどうあれ知らない人はなかなかいないと思う。そして大人も納得させられる濃いストーリーなどもあること、スマイルプリキュア以降、深夜放送の美少女アニメにも通ずるキャラ萌えを想起させるスタイルがあったりとしたこともあり「大きいお友達」と呼ばれる成人男性のプリキュアファンが増加していったのもある種オタク業界の社会現象な気もする・・・
私すがゆうは、幼少期からなぜか女児向け作品を見る環境にあった。妹が2人いるのもあるが、BS契約をしていた関係から夕方は必ず居間でアニメが流れていたし、そこそこな年齢になってからも、日曜朝よく遊びに行っていた近所の友人がニチアサ好きだったものでよくデジモンまで一緒に見ていた。おジャ魔女の初回も、ナージャの初回も、プリキュアの初回もそこで見た記憶がある。どれもとっくに中学生以上なんだけどね・・・環境と素質なのだろうか。。。
元々クレヨン王国~おジャ魔女どれみが好きで(というか中学三年の時に過激な布教を受け再度ハマったのだが)、いざ一作目の「ふたりはプリキュア」が始まる日、たまたまそのニチアサ好きの友達の家にいて(実際高校二年の終わりとかなんだが・・・)「ほう・・・新しい女児向け枠今回はどんなテイストかな?」とこだわりラーメン店の店主の写真の如く腕を前に組み、上から目線で立ち向かった。そして、見終わったときにまだ「萌え」も「推し」も知らない私だったので言葉にはできなかったが、完全にヒロインの一人の美墨なぎさを見て「ちくしょう・・・かわいいじゃないか。。。」と確かに思った記憶がある。
この経験が5年後、とある魔術の禁書目録で御坂美琴に恋をする伏線となっていたことに15年後気づく。
いやしかしもう15周年なのか・・・
ちょうど今やっているHUGっと!プリキュアも、毎話クライマックスなのか?と思わせるような怒涛の展開と、力の入った描写で毎週楽しませてくれている。正直毎年のように仲のいい連中と「次はどんなプリキュアになるか」というのを肴に飲んだりするんだけれど、15年やりつづけてまだこんな引き出しがあるの?というのがシンプルな感想で、誰がこんなの予想できただろう?と。
そもそも敵対勢力を、明日への希望を糧に力を得る「ブラック企業」として登場させることで我々お父さん世代がキャッチーさからホイホイ網にかかり、そこから人間の挫折や友情、愛についてシリアスな描写をいれながら描いていき、SF要素もあったりして、こんなプリキュアがあっていいのか!ずるい!最高!と毎話思う次第だ。
何より驚きで面食らっているのは、あくまで自分の交友関係の範囲の話ではあるけれど、その中の人たちが皆今年のプリキュアはリアルタイムで視聴を続けている人が多いということだ。
15周年か・・・15周年にこの作品か・・・すげえな。
と思っている中、
もう一度初心に帰って ふたりはプリキュア を見ることにした。
結果・・・プリキュアシリーズは確かに進化を続けてきたけれど、こんなにも全てが詰まった1作目だったのだなと。再確認というか当時はそんなこと理解もできていなかったわけなんだけど・・・本当に素晴らしい作品で、この後もスタート時2人組のプリキュアは何作かあるけれど、しっかりと一年間ツイン主人公としてのバランスでやりきったのはこの一作目だけだと思う。そして美墨なぎさは本当にかわいい。
ふたりはを改めて見て一番思うのは、戦う女の子の作品で、こんなに顔を歪ませるって確信的だよな。すごい表情だけど、その新しさがプリキュアを15年続かせたのかな…と思ってしまう pic.twitter.com/a3tH0oSpN7
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年6月3日
ふたりはプリキュアは、改めて見て本当に凄い作品だ。色んなテーマのプリキュアがあった中でツイン主人公のかたちをここまでしっかり行っているのって今作だけな気がする。何より普通の女の子が戦いに巻き込まれることのストレスや不安をリアルに描いているのが特に凄い
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年6月3日
HUGっと!プリキュアを見て、ふたりはプリキュアを見返して、他作品たちもいろんなことがありながら見てきたけど、本当に見てきてよかったなと思える時間だった。
そんなわけでちょっとすがゆうとプリキュアの歩みを少し書かせてもらおうと思う
前述したふたりはプリキュア以降は環境の変化もありニチアサを見る習慣も失っていった。同時に完全にサブカル路線に進み、オタク的な文化からもかけ離れていった。自分が人と違う崇高な趣味を持っていると勘違いしていたので、オタク趣味を下に見ていたという罪はいまだにひしひしと後悔しているところだ。以前にも書いた通り、この後私の人生は色々あって私はオタクになるわけだが、その時も深夜アニメを中心に視聴していた。。。がひょんなところから入った「スマイルプリキュアがヤバい」という情報。すがゆうはオタクでありながら、当時のイキリサブカルクソ気質を内包していたせいもあり「俺、ついにプリキュアみちゃってますよぉ~ヤバイっすよね」のようなスタンスを取ろうとしてしまった。ここからすがゆうのプリキュア好きとしての第二の人生が始まったのだ。
いやかわいすぎでしょ・・・スマイルプリキュアはキャラ立ちが完璧な上にクライマックスはかなりのカタルシスで、気づけばイキリとしてのプリキュア視聴の心意気は失せ、すっかり黒歴史となった。本当に愚かなことだったと思う。なぜならその後、おジャ魔女どれみシリーズの製作チームが手掛けた、プリキュア史上最も異色なプリキュア、ハートキャッチプリキュアを後追いして、おもくそ感動することになる。。。
ハートキャッチプリキュアは私にとって現状一番好きなプリキュアだったりする。(おジャ魔女補正があることは認める)
すがゆうの心は真っ新になった。
ハートキャッチプリキュアに関してだけ言えばそのあとも2周ほど見直すくらい好きなアニメになった。大まかにいえば「史上最弱のプリキュア」としてスタートする主人公、前代未聞の一話で変身するけど自力で敵を倒せずに終わる。という・・・そんな主人公を含めコンプレックスを持った面々たちがそれに打ち勝って強くなっていくというお話。
しかし
すがゆうはこの二作のクオリティを基準としてしまったためか、語弊があったら大変申し訳ないが、ドキドキとハピネスチャージは・・・個人的に一年通して見続けるには少々苦手な部分があり完全な視聴をしていない・・・
そこでくじけてしまったすがゆうは過去作を見ることにして、フレッシュ、5、5GOGO、スイートプリキュア等を血眼で、たまに流しつつ見ていた。もはやただの修行だった。知識を得たい。見たうえでコメントしたいがために見ていた。すがゆうの心はまた曇っていたのだ。イキリクソ精神がまた芽生えていた。
ハートキャッチプリキュアを見たころの清い私はどこへ行ってしまったのだ・・・
けど大きいタイトルの作品やシリーズを見るときって、面白い面白くないに知識欲や理解の完全性を求めてみてしまうことってどうしてもあるよね・・・けどその方法だと100%楽しめないし、理解度がむしろ減ってしまったりもするんだけどね・・・わかってはいるんだがそういう節が抜けないところがある。
そしてそんな自分にまた凹んだあたりにGo!プリンセスプリキュアが始まった。すがゆうは自分に凹んでいたし、前作までのプリキュアが自分とマッチしなかったことから箸が進まず、一年間スルーして「プリパラ」に没頭することになる。
そしてさらに一年後、魔法使いプリキュアがスタート。魔法をテーマにしたプリキュア、しかも二人組ってことで期待が募ったし、その時はまだ見ていなかったけれど、前作のGo!プリンセスプリキュアが周囲でもかなり好評だったのですがゆうは真っ新な気持ちで再びプリキュアの視聴を続けることにした。ちなみにその後しっかりと見させてもらって大変感動した・・・
キラキラプリキュアアラモードが始まるときは、かなり大幅な方向転換を感じさせたし、ガチガチの声優さんではないキャスティングもありザワついたが、スマイルプリキュア以来のキャラ立ち完璧な作品で、シナリオもラスボスの動機以外は完璧だった・・・
そんわけで今に至る。
今はツイッターなどでリアルタイムで応援して楽しんだりできるので、より楽しく見ているけど、今回改めてルーツを見て、フレッシュやスイートももう一度見たいなって思った。
どれがオススメ?って聞かれると個人的好みでハートキャッチと断言してしまうんだけど、GO!プリンセスの世界観とテーマ性と成長物語を見てほしい気持ちもあるし、魔法使いのクライマックスを見てほしい気持ちもあるし、ハピネスチャージの世界中からプリキュアが集まってくる謎展開とか見てほしい気持ちもあるし、スマイルのキャラと王道ながら素晴らしい展開も見てほしいし、アラモードの個々の掘り下げとカップリングの多様性に力を入れまくった最高なやつも見てほしいし、初期の洗練されたプリキュアを見てほしい気持ちもあるし
もう全部見ろ!!!!
うんこ!!!
とにかく
あのキュアブラックとキュアホワイトが、日常を生きながらそれを侵害する悪たちに拳ひとつで立ち向かい、ジャンプ漫画の主人公ばりに怒気に顔を歪め戦う姿が、いま15年引き継がれているんだと思うと本当に熱い気持ちになった。東映アニメーションの鷲尾さんが伊集院さんのラジオに出たときに
「最初にプリキュアを作ったときは賭けでした。当時女の子が男さながらに拳で戦う作品が女の子に受け入れてもらえるか不安でした。『もしウケなかったら土下座して逃げよう』って(笑)」
と言っていたのを思い出した。私すがゆうも、イキったり凹んだりと色々な浮き沈みを繰り返しながら今もプリキュアを見ているのは、恥ずかしいことだとは今では思いません。たまにバカにされますが。それでもこれからも見続けていきたいとそう思いました。子供ができたら必ず見せたいです。男でも。
以上
ソロキャンプのススメ
東京に住んでいたころはなかなかできなかったソロキャンプだが、今年のアニメゆるキャン△の放送による盛り上がりなんかもあって、新潟住まいになったら是非ソロキャンプしたいなあ・・・と思い今回行ってきた
いやあとても楽しかった。
とはいえソロキャンプに行くのもボーイスカウトで活動していた高校生の頃以来のことなので、色々反省する部分なんかもあったりした。ので今回は、ゆるキャン効果で周りでもキャンプ熱が高まっているのでキャンプの報告をしつつ、ソロキャンプの簡単なガイドになればな。。。なんて思います。
場所
ソロキャンプに行く場所は、用途によって異なる。釣りなら川や海、登山なら登山コース付近、景色ならその景色にあったところ・・・しかし今ソロキャンプしたい人はそもそも目的に付随してソロキャンプしたいわけではないと思う。私もそうです。
例えば今回私が行ったところは、新潟県新発田市が運営するスポーツ公園併設のキャンプ場。ボーイスカウト時代によく利用していたのですぐに思い当たったが、ネット検索にも無く、ネット予約、電話予約不可。公民館まで出向かなければ予約できず、当日届け不可・・・だからこそ土日でもほぼ貸し切りの可能性が高いのが魅力のキャンプ場。
・炊事場、火起こし場あり
・トイレは自動照明で清潔
・芝生
・車をギリギリまで下せる
・利用料150円
・街中からすぐのためアクセス良好
という軽いキャンプにはもってこいのキャンプ場。
私はどんな立地でもそれに合わせて物を用意するだけだが、混み具合だけは準備でどうしようもないため、キャンプ場を選ぶときは基本的にはプライベート感をどこまで楽しめるかで考えてます。簡単に言えばスピーカーで簡単な音楽なんかをかけながら過ごしていて文句を言われるようなレベルの混み具合のキャンプ場は嫌だ。ということ
ネットとかで調べる際に「しずか」とかで調べるといいのかも。
キャンプに慣れていない場合は、トイレと炊事場は必ず確認必須。
また、私が今回行ったキャンプ場は用具の貸し出しは一切行っていない。行っているキャンプ場もあるのでもし用具をそろえるのは大変だし置くところもないから、レンタルできたらいいな・・・という人はそういうところをさがしてみるといいかも。
用具
今回のすがゆうキャンプはマイカーがあり、家にも道具が揃っているため、ストイックなキャンプというよりラクできるところはラクしようというコンセプトだったのでこんな感じ
通常キャンプに必要だな…と思うのはこの辺
1.アウトドア用品系
寝袋、シート、テント、外用ランタン、テント内用ランタン(led)、レインウェア、折りたたみ椅子、折りたたみテーブル、リュック
ゆるキャンでもやってましたが、テントに敷くシートは必須。ゴツゴツもそうだけど結露がすごいです。
2.調理用具系
クッカー、飯盒、クーラーバッグ、シェラカップ、マグカップ、シングルバーナー、まな板、ナイフ、スプーン、フォーク、箸、おたま
料理しないならクッカーも最小限でいいしまな板やナイフも不要。箸とクッカーとバーナーくらいあれば湯も沸かせるしみんなのあこがれのカレー麺食えますよ。
クッカーというのは…
こういう風にいろんなサイズの金属製の皿やら器が重なってるやつ。火にもかけられるし、そのまま食えるのでオススメ。ホームセンターとかドンキで2千円くらいで買えます
シングルバーナー
気に入ってるのはこれ。かなりコンパクトで登山向け。
こうやって市販のガスボンベが利用可能なものもある。ちょっと大きめ
ソロキャンプで焚き火するのは正直大変なので、こういうバーナーがあると便利。薪が売ってても焚き火スタンドはかなりかさばるし、直火なんて基本大丈夫なキャンプ場ほとんどないです。しまりんが使ってたミニ炭焼きグリルとかがせいぜいってところ。レンタルできるところか、車でならありかな…
焚き火最高だけどね…
3.日常携行品
タオル、ゴミ袋、ロープ、軍手、携帯バッテリー、水、ティッシュ、バンドエイド、ウェットティッシュ、虫除け、ファブリーズ
基本的なマナーとしてゴミ袋は必ず持っていく。せっかくいいキャンプ場でも汚して帰ったら次来れませんよ…あと今回私は持って行きませんでしたが、ファブリーズは結構あった方がいいかも。そしてウェットティッシュは必ずあった方がいい。食後の容器とかは、洗剤使わずにウェットティッシュで拭いて家帰ってからちゃんと洗えばいいと思う。手を洗うために炊事場とテントを何往復もするのもなかなか億劫だからね。
そんな感じです…
テントは今回親父が新しく買ったやつまだ試し張りしてないから、今回試して欲しいとのことで大きめのテントを用意してますが、ソロならもっと小さいのでオーケー
こんな感じでテント設営完了 pic.twitter.com/WYgO1RoCjL
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年5月26日
こんなんで充分。テント選びに関しても色々あるけど、まずはドーム型防水二層構造でそこそこコンパクトなやつを選ぶことをお勧めする。
私は今回車だったので
折りたたみベンチ、焚き火台、折りたたみベッドなんかも持ってきた
クッソ快適。これにシート敷くと畳より快適…
こんな風に昼寝も可能。最高。
とはいえ形だけ作って時間来てしまったので、今回はいそいそと撤収したが。。。
そんな感じで用具は揃えだすときりがないのだが
こだわり続ければこんなのも可能になりますね。
snowpeakで揃えたり、グランピングとかは正直性に合わないので。自分らの写真撮るためのキャンプとかクソ食らえなんで。言い換えればうんこ食えなんで。豪遊するなら宿泊まりたいです普通に。キャンプするからにはキャンプでしか活躍しない多少のサバイバル性は求めたい。とはいえ空間に酔いたいのでその中でデザインとかは選べたらな・・・と思ってます。
料理
正直料理はこだわりたい人がやればいいと思う。
時間かけて搬入にも苦労してでも米は自分で炊きたい、素材もその場で調理したい。という人はそれでも全然いいと思う。インスタント麺でもいいし、パン買ってきてかじってもいいわけで。
自由
ちなみに今回私は神保町のエチオピアを意識したスパイスカレーに挑戦
満を持して pic.twitter.com/gmkHzrPZyN
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年5月26日
正直、玉ねぎニンニクショウガを家でみじん切りにしておいたのを冷凍して保冷剤替わりにして持ってきて、スパイスは事前に混ぜてジップロックに入れ、肉も細切れにして冷凍してジップロックに。という風にすれば全然よかったのはわかっているのですが、忙しくて時間がなかった。。。おかげで無駄に時間食いました。反省してます。
玉ねぎ1/2個、にんにく1片、ショウガ1片、ホールトマト1缶、クミン、カルダモン、コリアンダー、クローブ、カレー粉という簡易的な内容だったけど、結構再現度高くできた。米に関しては、サトウのご飯を湯煎しました。だって洗い物だるいんだもん・・・
朝ごはんはこんな感じ
朝メシ pic.twitter.com/tPAA5NWP3P
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年5月27日
今回は焚火をしたので、炭焼きができた。ソロキャンプでシングルバーナー二つと炭焼きセットはなかなか贅沢したと思う・・・
そんな感じで料理はいくらでも時短可能なので、
あらかじめ準備していったほうがいいです。
キャンプは暗くなったら一気に効率落ちるので・・・
スケジュール
スケジュールは事前に組んだほうがいい。けどそこはやってみて学ぶ感じにもなるけど、今回のすがゆうの体たらくはこんな感じ
16:15 退勤
16:30 帰宅
17:10 出発
17:45 受付
18:00 到着
19:00 全設営終了
20:20 買い出し終了
(この時間が特に無駄だった・・・)
21:00 親父が新テントを見に来る
21:30 料理開始
(遅すぎる・・・)
今回すがゆうは土曜のすこーし早く退勤できる日を利用したせいで、準備が間に合わず、かなり失敗した。悔しい・・・そして新潟は19:30にはホームセンターが閉まるのでアウトドア用品系の買い足しを目論んで20:00までやってる少し遠い所へ行ったら目当てのものが全然なくて予定が狂いまくって、そのまま急いで食材買ったらかなり無駄が出たという悲しい経験も次への糧だ・・・次は燻製やるって決めてる。
なので、行く前に設営に1時間くらい余裕持たせたうえで、スケジュール作ったほうがいいと思います。太陽は待ってくれないので・・・
マナー
あと用具のところでも少し書きましたが、マナーが一番大事。ボーイスカウト時代は撤収後に全員でゴミ拾いしてそのたびに「来た時よりも美しく」という言葉をいただいたものです。ゴミは基本的に持ち帰るのが基本。大きいところとかは回収してくれるところもありますが、基本的には持ち帰って捨てましょう。まあ当たり前だけどね。ゴミ箱なきゃ捨てちゃいけないよね。
騒音ももちろんそう。それが面倒くさくて貸し切りに近いキャンプ場を探して選んでるんだけどね・・・
直火もOKのところ以外は勝手にやっちゃだめだし、生えている木を伐採して牧にしたりするのも基本NGだからね。牧は基本買ってください。あとテレビの影響で松ぼっくりで着火したい人、着火剤使え。いらないロマンだから。
ちなみにすがゆうはプラ以外の燃えるゴミを焚火の火種にします。
あとこれはマナーとかの話と少し異なるんだけど
今回のキャンプ場は、公民館で手続きをして鍵を借りて
道路にある柵にかかっているチェーンの鍵を外して柵を抜いて下まで車を降ろすんだけど、私が借りている間、多少出入りするのでチェーンはせずに柵をしておいたんです。
こうなってたら普通来ないじゃん?
けどカップルが車で降りてきたんだよ。
おかしくない?
わざわざ柵を自力で抜いてまで降りてきたんだよ??
そんで普通にテントたててのんびりし始めやがったんだよ・・・
んで私はチェーンロックをして、公民館に返さなければいけないので
一応「あの、公民館から鍵のこととか何か言われてます?」
と聞いたら「え?いや・・・何がですか?」
何がですかじゃねえよ!
自力で柵引っこ抜いて降りてきたやつが
無断の自覚ねえわけねえだろクソガキ
って思ったんですけど、
「あの、ここね、公民館で事前予約が必要なんですよ。私はなので公民館から鍵をお借りしていて、これから帰るのでそこの柵にチェーンロックをしなければいけないんです。」と丁寧に説明
そして「あの・・・柵してあって、立ち入り禁止のコーンもありましたよね?」
とぶっこんだところ
「あ。。。けど前に来た時もそうしたんで・・・ここって許可必要なんですね・・・w」
むむ?こいつぶん殴りたいな?
無茶苦茶むかついたので、
「今から鍵を返しに行くので、公民館の人に聞いてみますか?もしかしたら借りられるかもしれませんし」
と言った。もちろん事前予約が必要な県の敷地なので、当日借りは無理。
しかし公民館の人に謝ってほしかったのでそう言って連れて行った。
公民館につくと、もちろん無理だった。
そしてその男はあろうことか
「HPに予約に関して何も書かれていなかったので・・・PC予約とかできませんよね?」とか言い始めた。
いや
あるから!
ご利用の場合は
この公民館に問い合わせるように
書いて
あるから!!!!!!!!!
と思ったが、とりあえず謝らせることもできたし
別れ際に「今度からはちゃんと許可もらいましょうね」
と言えたのでよかった。
とまあマナーは守れよって話。
ソロキャンプは楽しい!
ソロキャンプはとても楽しいです。
だって自由だし、「怖くないの?」とか聞かれますが
私としては住宅街のが怖いです。
とても空気が気持ちいいし。
「しまりんかわいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」とか叫んでも誰にもとがめられないし。
ゆるキャン△しながらゆるキャン△見るすがゆう pic.twitter.com/R9SKjR0v9J
— すがゆう (@suugayuuuu) 2018年5月26日
*山の夜は結露がすごいので、精密機器の取り扱いは十分注意しましょう
そんなわけでキャンプ、呼んでくれれば力にもなれるし是非一緒に行きましょう。
ソロもいいけど、人と行くのも楽しいんで。
またいったら今度はレポだけします
これ見てソロキャン欲沸く人が増えたらこれ幸いです。
(幼少期ボーイスカウトやってることかなりバカにされたの今でもトラウマなんで。。。)
では
脳みそとろける日
どうもすがゆうです。
新潟で仕事するようになってから、車での長時間移動が増えました。
車での長時間移動中、私はセットした液晶でアニメを見たり、ラジオを聴いたり、そういう過ごし方が多いのですが、音楽を聴くこともあります。
Apple Musicのプレイリストに身をゆだねることもあるし、好きなバンドやアーティストの新しいアルバムが出たりしてそれを聴くこともあります。ただね、そこそこ前から、「よし!聴くぞ」って時や誰かと共有したい時以外はわりかしゆったりめのサウンドの楽曲を聴くことが多いです。実際Djをやるときも85~90くらいのbpmからスタートして徐々にペースをあげていく流れが一番好きです。俗にいうチルアウトってやつです。
とはいえこのような音楽を聴くようになったのは、販売員をしていた頃、働いていたお店が店員で好きにBGMを選んでいい(英詩の曲に限る)社風だったもので、結構好き勝手に音楽を流していたんですが、平日の午前中とかに流したい雰囲気のソフトな音楽はないものかと探し始めたのがきっかけでした。
もはや結構前から一人でいるときはアニソン以外はこのような音楽を聴くことが多いです。ここ最近好きなやつをプレイリストにぶちこんで聴いてます。
だって脳みそが疲れるんだもの・・・
最近もっぱらこんな感じです。
applemusicのプレイリストのっけるのを試したかっただけなんていうわけじゃないからね。そんなわけないんだから・・・
オーストラリアのYosteの新曲がとにかく気に入ってて最近よく聴いているのと、水曜日のカンパネラの新曲もとてもいい・・・くそ・・・ずるい。
あとBROCKBEATSの新譜が本当毎度のことながら最高で、
ポケモンのマサラタウンのBGMをサンプリングしたPallet Townは初めて聴いた時かなり痺れた・・・
こんな音楽を最近は聴いています。
オシャレアピールではなく。
今年はもっと色々聴きたいし、なんか色々プレイリストとか作ってここに貼ったりするのもいいかななんて思ってます。
apple musicはとても便利だと思うけど、「いいな」って思ったときにそのアーティストやバンドを刻むようにしていかないと、本当になんでもいいになるし誰とも共有できなくて悲しい部分もあるので、考え物だな・・・なんて思ったりします。自分が今何を聴いてどう思うのかくらいは聴きながらアレしないとね・・・アレだとおもうからさ。
とんでもなくゆるいブログになってしまったが
本来このくらいライトに書き続けたいので、ガッツリ書く時とフラットな時とで楽しんでもらえればなんて思う。
以上
リズと青い鳥
リズと青い鳥 という映画を見に行きました。
新潟にきて一か月半。東京にいても新潟にいても何も変わらない。そう思って新潟に来ましたが、やっぱだいぶ変わるもんで・・・まあ仕方ないとは思いますが。そんな中でもリズと青い鳥は新潟でもやってた!よかった。。。一か所で、しかも今日自分が見たころには一日一枠な上に日曜なのに人かなり少なかったけど・・・
しかもこの映画を私が見たころには既に放映開始から時間も経っているので、個人的な周りの人たちもそこそこ意見交換をそれぞれに済ませて「素晴らしい作品だった」というような状況ではあると思う。
基本的に普段はアニメの感想などはTwitterで行っている。その時の率直な気持ちなどは、時間と共に流れていくタイムラインの方が臨場感があるし、都合がいい。
しかしこの「リズと青い鳥」はそんな率直な表現を嫌うような、「言語化に困る」作品だったのだ。
それでも気持ちが冷めないうちにこのブログで感想を吐き出したいと思う。
まず
響け!ユーフォニアム(以下:ユーフォ)という高校の吹奏楽部を舞台にした青春アニメがある。
部員たちの葛藤や様々な想いと頑張りを描き、黄前久美子ちゃんふとももぺろぺろ先輩後輩の軋轢や進路への葛藤や黄前久美子ちゃんふとももぺろぺろペロォッ!……とても素晴らしいアニメでしたが、その登場人物の中でも二期でかなりキーとなった二人を主役にした映画が今回の「リズと青い鳥」。
時間軸でいうと二期が終わった翌年度の夏になるため、それぞれの成長した姿も見れるわけで楽しみだった。
そんな感じで始まったのだが。。。
最初は「え・・・誰?」と思った。
キャラクターデザインが、ハルヒの池田晶子さんから聲の形の西屋太志さんに変更になっていた。ユーフォ本編での池田さんの作風も好きだったし、表情も色つやも最ッッッッッッ高だったのだが、今作はこの西屋さんのデザインが作品の繊細さというか、生々しさに拍車をかけており、とてもとても素晴らしかった。
何よりスカート丈が長くなってるんですよ・・・これが作品の清潔感というか純真無垢な世界観を一気に増した。特に剣崎梨々花のあの性格でこのスカート丈の長さに痺れているんです私・・・・・・・・・・・
とはいえ池田さん時代にも多くあった私も大好きな「机と椅子の間アングル」は健在でうれしかったり、細かい表情がすごく繊細に描かれていて、演技としっかり混ざり合っていたことに驚いた。
感想としては
とにかく素晴らしいの一言に尽きるよ・・・
みんな言ってるけど、言いたいことありすぎて言葉が出てこない。つまるところ見た自分たちがみぞれそのものにされちゃったんだよね
2人の性格真逆の親友同士の葛藤と愛故に生まれる歪みと、それを美しい絵本の世界観に重ね合わせて濃密に描いてくれている。「尊さ」という部分を助長させるための間の取り方、不必要ながら心情にリンクするノイズカットの取り方、すれ違う二人を描く美しい不協和音を演出する牛尾憲輔さんの完璧な劇伴。。。そのへんの日常系アニメなら1話で済んでしまうような内容をじっくり、濃密に描くことで二人の距離感と葛藤のぶつかり合いと、結果残した答えまでの道程を固唾をのんで見守ることができる作品。
”百合”という言葉の本質を見たし、世間的な”百合”で片づけるにはあまりに深い作品だと思う。
さて、ここから先は映画の内容も踏まえて書きたいと思います。
平たく言うとネタバレです。お気をつけください
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映画の内容としては、「リズと青い鳥」という絵本を題材にした4部構成の楽曲を演奏することになり、それぞれソロパートのある親友同士の高校三年生のふたりがその作品に魅入られ、「このリズと青い鳥の構図、私たちみたいだね」と言い合うが、それに照らし合わせて自分たちの現状、これからを考えていった結果複雑な心境やすれ違いを生み、そこからこの曲と本と本人と向き合っていく・・・という物語だ。
おおまかに説明してもこんなにもシンプルな内容で、そもそもユーフォは黄前久美子という主人公を置きながら部に携わる色んな部員の心情が交差することで物語に深みとリアリティを生んでいった作品なのに対して、今回のリズと青い鳥に関してはあくまで2人にフォーカスを絞り、その友情とその歪みについて描いているため、各シーンの持つ情報量などはおのずとわかりやすく、減っていくはずだった・・・
しかしなんだこれは・・・?
山田尚子監督はガスヴァンサントなのか????
ガスヴァンサント:アメリカの映画監督で、2002~2005年に「生命」にフォーカスをあてたマイナー向けな映画を3作発表しており、どれも場面を細かくカットしすぎず実際のスピードと同化させたシーンを多く入れることで実際に同じ時間を体感させ、生々しさを増長するような演出を多くとっていた。すがゆうの青春時代にめちゃくちゃハマった3作でもある。
みぞれが歩くシーン、考え事をするシーン。希美との テンポの差、性格の差、お互いの距離感、お互いの関係性・・・全てを対比させながら1日の1シーンをくっきり切り取って見せる。自分の思いがはっきりせず、はっきりしている部分はなかなか伝えられず、具現化できずにいる部分は本の中の世界の描写が語ってくれる。気づいたら視聴している自分たちも、みぞれと同じリズムを体感し、しだいにその空気は張りつめて呼吸は苦しくなっていく。それに呼応するようにすがゆうは尿意を感じ、そわそわとし始める。そんな空気感を癒してくれる存在が剣崎梨々花だ。同じオーボエ奏者唯一の先輩であるみぞれの才能に溢れ、いつも一生懸命な姿に心酔し、距離を何度も詰めようとする姿がとてつもなく健気だ・・・みぞれのリズムの世界に取り込まれている我々からすれば天使のような存在だ。すき・・・
あー…けんざき…すき…
つまり
そのようにみぞれのリズムに視聴者を取り込み「陰キャ界」のリズムに目線を合わせ、希美の住む世界を「陽キャ界」として少し鼻につくように描いているように思えた。
しかしそれがあるシーンで明らかにベクトルを歪ませていった。
新山先生がみぞれに音大を勧め、それを希美に伝えたシーンからだ。
その瞬間から、みぞれは何度も「希美が行くって言ったから音大に行く」という発言をするようになる。ここから視聴者はみぞれタイムから解放される代わりに、周りの人と同じモヤっとした気持ちに包まれるようになる。ここの表情や間の演出が最高すぎるんだよな。。。。。幹部4人で集まってみぞれがピアノを弾くシーン。ここでも音大発言が優子、夏紀、希美を凍り付かせる。ここからの2人を取り巻く人間模様、葛藤の様子はとてつもなく良かった・・・希美がみぞれを引っ張っていく構図がどんどん崩れていく。リズに感情移入してはより希美への依存を強めるみぞれと、自分の立ち位置やこれからが定まらず、なんとなくの着地点ばかりを考えてふわふわする自分とみぞれを重ねてモヤモヤする希美。ハグしてお互いのいいところを言い合う文化・・・に関しては「ええ。。。これこの二人にやらせるのクライマックスにする気満々じゃん・・・」と勘ぐってしまったりはしたが、これをするしないを利用したもどかしいシーンの演出は本当ヤバかった。
リズと青い鳥の立ち位置が、みぞれと希美で逆転していくことに関しては、音大の勧めがあったあたりから感づいてはしまったが、それを表現するクライマックスはとてつもなく度肝を抜かれた。あのオーボエとフルートの掛け合いに込められた感情・・・本当すげえよ・・・このシーンで私は泣きました。結果みぞれは、自身で気づいて、自身で答えを見つけてしまった。結果答えを見つけたみぞれは、青い鳥として飛び立ち、さらにリズとして希美を鳥かごから解放する。希美は自分が持っていた黒い部分を吐露し、みぞれとの対比ではなく、自分に正直になっていく。
すがゆう的見解からいうとリズも青い鳥もみぞれだった。って感じがします。
ここまで濃密に描かれるともうなんていうか、百合だとかそんな気持ちではいられなかったですね。そもそも百合だ!って騒ぐこと自体自分はあまり好きではないんですが、それは自分の身近な存在に同性愛者がいたり、そいつの葛藤とかも身近にみてきたのもあったし、あとは私のとても好きな作品に「青い花」という女の子同士の純粋な恋愛を題材にした作品があって個人的には百合というテーマでいえば青い花を超える作品はなかったのですが、「リズと青い鳥」はそこに迫るレベルだった。何より直接的には同性愛としては描いていないから超える超えないの話ではないんだけど・・・
もしリズと青い鳥の純真無垢な愛憎に心打たれた方は、是非青い花もアニメ化しているので見てほしい・・・というかもう見てるか。見てるにきまってるよな。
てな感じで終始固唾をのんで見守った映画。頭からケツまで最高でしたね・・・
要素の話をすると、
牛尾憲輔さんの劇伴、EDが素晴らしすぎて驚いた。正直ユーフォの続編でエレクトロニカが初っ端から流れるのが予想外だったし、みぞれのリズムに陶酔するうえで変拍子、不協和音交じりの楽曲は希美に依存するあまり心が追い付かないみぞれと、希美との距離における空気感そのものだった。そしてこのみぞれと希美のやり取りそのものを表現するものとして、ラストに流れたPixiesのような(日本でいうとスーパーカーやピロウズ系の)楽曲・・・しびれずぎてもう感服だった。LAMAも電気グルーヴもそうだけど牛尾さんの作る音好きすぎる・・・
あとは東山奈央さんだ。響けユーフォニアムの時点での黒沢ともよさんがそうだったように、よりリアルで生々しい発声。キャラなのに生々しくて、口調に表情がバッチリきていた。神のみぞ知るセカイから東山奈央さんを見てきた自分からすると驚きが隠せない。声色はなおぼうそのものなのに、なぜこんなにも生々しく聞こえるのか・・・それくらい惹き込まれた。
私は希美のような女の子がとてつもなく好きです。なんていうかセイです。
親友への嫉妬、無理して笑う感じとかたまらないです。
この作品はリズも青い鳥も完全にみぞれの物語だったと思いますが、最も繊細に描かれていたのは希美だったと思います。
ー 作品を制作していくうえで、どういった部分に特に気を配られたのでしょうか。
この作品は繊細な心情、心の積み重ねが重要なので、「悲しいから悲しい表情をする」と言う風に記号的な芝居付けをしないよう気を付けました。
たとえばフルートの希美は、口のはじを上げて目をほそめることで相手には笑っていると認識される。というようなことを考えている子なのですが、裏を返せば「わらう」ことをして、相手と自分の間にある距離を取り繕っているわけで。そのようなことを思いながら一歩一歩日々を積み上げている彼女たちの尊厳を守れるよう、表現の近道を選ばないことが大切な事でした。/公式ウェブサイト 監督インタビューより
ー そういった難しい芝居に、スタッフの戸惑いはありましたか?
私が想像していたような戸惑いはありませんでした。繊細で丁寧に積み上げる作業を得意とするスタッフが揃っているので、この作品が進もうとしている方向については有意義な打ち合わせができたと思います。例えば会話の芝居だと、ひとつひとつのやりとりがその人たちの「初めて」であることが大切だな、とか。人が話して、それを聞いて、咀嚼して、理解して、答えを返す。みたいな、普通の会話を目指しました。
/公式ウェブサイト 監督インタビューより
公式サイトの山田尚子監督のインタビュー最高なんでこちらもぜひオススメします・・・
そんなわけで、ユーフォ本編とはまた違う形の少女の素晴らしい物語を見ることができて感動しました。ちょっとほとぼり冷めてから見てしまった上にリアルで周りに見ている人一人もいないので、是非感想を言い合える方がいたらうれしいです。
あんだけ百合!とか言うの好きじゃないとかいいつつ、のぞ×りり本期待してます。
すがゆうでした