むいていない
向いていないと思うことがひとつある
ここ最近体調が悪い。一日中ではないが、どこかのタイミングで熱っぽく感じたり気怠さが異常に強い。なんとなく仕事にならない程ではないところが厄介だ。
世間ではもっぱら新型肺炎とマスク不足の話で持ちきりだ。そして同じように「ただマスクするだけじゃむしろダメ」というような認識も広まっていくことになる。
こうなってくると僕も気をつけることになるんだが、いざ気をつけるとなるとある程度徹底したくなる。
マスクの紐を持つよう心がけ、ドアノブやスマホ等触った時などアルコール消毒して、触った手で目鼻口を触らないようにして…などなどと色々ケアについて考えるが、ついマスクの表面をそのまま触ってしまったりする。何度やってもそうなってしまうのでそのたびに落胆するのだが、考えれば考えるほど深く深く考えてしまい
「この時にここを触ったからアウト」
けどここで手を洗うにはここを触らなきゃでここも汚いし、そもそもここも汚いのでは?
気づくと考えすぎてどこも触ることができなくなった僕は何もできなくなり、結局触ることになってしまいただただ落胆するばかり。
深い迷宮だった。これまでの人生で触ってきたものや、その後手を洗ったかどうかなどにまで思考は渡り「僕は不潔だ」と落胆してそのくせTwitterで「うんこ」と呟き、そこで清潔不潔のバランスを取っているかのように体調も込みで頭の中はごちゃごちゃと絡まっていった。
この時思った
たった数日で答えは出た。
向いていないと。
僕はそもそも考えだすとダメなタイプなので
小まめに変えて気にしすぎず、手洗いうがいをしっかりしようと。そう思った。
それより事務所で咳をすると
「おっ?コロナウイルスか?」
とか言ってくる年寄りがいることが問題で
そういう奴らは体調が悪くても出社することを美徳としており、また自分がそのような状態でも出勤したことを自慢してしまうタイプだ。感染する奴が弱いのだと、感染すら甘えだと。
僕がマスクの取り扱いに四苦八苦している中、無頓着な老害が幅を利かす。
インフルエンザでも出社したことを偉そうに語られると、
「出るのは勝手ですがその日僕は休みますね」
と言いたいところだが、その冗談と皮肉な意味が伝わらず「根性のない若者」とだけ映りそうだったのでやめた。
本当に老害が嫌いだ。
この冬を越えられるのか不安になった。
クソして寝る