デイリーヤマザキ
デイリーヤマザキが好きだ。
パンを焼いている店舗が好きだ。
そしてなにより今無性に、
あのデイリーヤマザキのギトギトのホットスナックが食べたいのだ。
特に僕が大学時代には近辺にあったが意識することはなく、まだコンビニが今よりも乱立していた頃だ。
くりぃむしちゅーがラジオでデイリーヤマザキのプライベートブランド「良味100選」のカレー横綱あられをフィーチャーした時になんとなく注目したくらいだった。
隠したくなる美味さ
ってやつだ。
そして月日が流れると
サンクス、サークルK、セーブオン等のコンビニたちは淘汰されていくことになる。
そしてセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートはコンビニとしてどんどん競争を重ねてホットスナックも高クオリティで充実していく。こう見えて僕は自分でアルバイトなどをするようになったくらいからコンビニのホットスナックをこよなく愛している。
もちろんそこで食べるホットスナックは美味しい。ファミチキも、セブンの揚げ鷄も、ローソンのゲンコツメンチももちろん好きだ。
ローソンに関しては一時期他種に着手しすぎてわけがわからなくなっており、駒込駅前のローソンの外人店員がまたしこたま揚げてくれているもんだからついつい食べてしまう。
そして僕は太った。
太った話はここでは掘り下げないでおこうか。
しかし
当時その3店舗以外で味わってきた、なんというか身体に悪そうな大味なホットスナックが恋しくなってしまう時がある。そんな時にデイリーヤマザキは僕を暖かく迎えてくれる。
デイリーヤマザキの店内から漂う独特のニオイにくらつきながらもセルフサービスのホットスナックを包み、そのギトギトさを味わう時に逆にとてつもない懐かしさに包まれる。
なぜだ。なぜセルフサービスなんだ。パンのお盆を持っていて片手しか使えない時はホットスナックを包めない。
しかし大学時代、スリーエフ、サンクス、サークルK、AmPmで嗜んできたあの1ランク下がりながらあの確かな「ジャンクさ」を持ったギトギトのホットスナック…
待て、ポプラはまた別の素晴らしさだ。
とにかく僕が今「アレ」を味わえるのは他でもないデイリーヤマザキだけだ。
そしてヤマザキと言えばパンだ。祭りだ。
近年デイリーヤマザキの店内でパンを焼く店舗が増えてきた。このパンコーナーに置いているパンの絶妙なジャンク感がまたたまらない。
塩パンも絶妙にちゃんと塩パンなんだよ。さすがヤマザキ。パン祭り。
焼きたて のポップが付いているのにぬるかったりするところも好きだ。
デイリーヤマザキにある若干のコンビニ的アマチュア感が僕がデイリーヤマザキを愛する理由だ。今では失われたあの懐かしさ。昔のサービスエリアのフードコートでジャガベーに憧れ、そばめしに憧れた。夕飯前で買ってもらえなかった。そんな郷愁を味わうことができる。
そして今もあの黄色い看板を見かけては定期的に足を踏み入れてしまう。スイーツコーナーにある謎な菓子パンに目が奪われる。
デイリーヤマザキ。いつまでも生き残ってほしいコンビニだ。
明日はあのギトギトのチキンを食うことにする
クソして寝る