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JOHNNYPARKというバンドでvo、たまにdjやります。現在は新潟在住

赤身肉を希望した父を許さない

年が明けた

どういうわけか未だ頭はぱっとせず、

なんだか一連のSNSを見てはもやもやとした気持ちになったり、こんなにだらだらと過ごしていいものかと不安になったり、アイドルマスターシャイニーカラーズを手に取ってみたり、準決勝敗退前にAランクすら逃したりなどをして過ごしていた。

 

僕の住む家では以前に述べた通り、年末はほぼお笑い芸人さんが出る番組を見て過ごし

紅白歌合戦を見て、腐してみたり、感心してみたり

ごくごく一般家庭的に過ごしていた。

 

年末になると

基本的にはおせち料理をつくるものだが、

我が家ではいつもおせち料理に加えて

寿司やステーキ、エビフライなどの追加のパンチのあるメニューを用意する傾向があり、本来正月にのみ主役を張ることができるはずの料理たちが、

アベンジャーズのごとく集まった強キャラ達にセンターを譲っている様が見えてくる程に、テーブル上はカオス他ならない状況になるのだ。

昨年はそれに気おされるように食材はあまり、3日間ほど残ったおせちを食う羽目になった。

 

そうなった場合に寿司もステーキもめでたい席で食うには格好の品であるので

無理におせち料理を作る必要もないなと僕は考え、そして提案した。

家庭内でのもっともなご意見に、今までのやり方を変えることがとても苦手な両親世代も渋々受け入れた。

 

結果我が家では今年は

寿司を注文し、僕がステーキと茶碗蒸しを作り、

あとは頂き物のサツマイモがあるのでと、母親が栗きんとんだけ作ることになった。

 

準備もそこそこの12月30日

その日はいつも通りの夕食。

休みだった僕は奥さんの献立に則り夕食を作っていた。

そこに母親が帰宅。

手には何やら袋を持っていた。

親戚にもらったという。

 

あけてみると二尾の新鮮な真鯛が入っていた

僕と奥さんは驚愕した

おいおい明日のオペレーションに鯛を捌く時間などないぞと

まあしかしあまりにも新鮮で愛らしい真鯛なもので、

仕方なしに30日のうちに捌くことにした。

 

嫁いだり、上京した家族も含めて8人の食卓

二尾の鯛を楽しむには焼いたり刺身では少ないだろう。

そこでアラはお吸い物に、身は鯛めしにすることにした。

 

そして大晦日

僕は料理のために数ある出汁を取っていた

茶碗蒸し用の昆布、しいたけ、貝柱

お吸い物用の鯛、あご

翌朝の雑煮用の鮭、鳥

僕は完全に出汁取りマシーンと化していた

今どの出汁を要求されてもすぐに提供することができた

 

そんな出汁の総合デパートを決め込んでいると

母親が帰ってきた。

手には袋を持っていた。

 

あけてみると黒豆となます、大根のはりはり漬けだった

友人にいただいたという。

 

いや、これもうおせちのメンバーそろってきてるじゃん。。。

さすがにはりはり漬けもそのまま食らうわけにもいかず、松前漬けにした。

伊達巻こそないものの、ほぼほぼのレギュラーメンバーはそろっている。

 

アイマスのツアーの千秋楽くらいのメンバー量ではある。

僕は仕方なしにそれをおせち用の「おめでた容器」にそれを盛りつけ

おせちを完成させる運びとなった。

 

とはいえ今回は

若干名を招集しなかったおかげで思ったより苦戦とはならず、なんとか食べきることができた。

余談だが今回ステーキを作るうえで父親が「脂の少ない赤身がいい」と言い張るので、仕方なく牛ランプを使ったステーキとした。

結果年寄りが噛み切り易いよう薄めの切り口で切り分けたためローストビーフト近いものになってしまった。ステーキとして楽しみにしていた家族はおいしいとは言ってくれたが、ローストビーフとして食している様子。

 

父親も「これじゃローストビーフだな」と言いながら食べていた。

僕はこの言葉を忘れないだろう

そして、牛ランプのステーキは二度と焼かないと心に誓った。

 

 

とまあそんなこともありながら

晦日はどんなに考えて提供しても

母親という伏兵が取り締まりの網を抜けるように

「もらったから」という免罪符でおせち料理をぶち込んでくる。

これを今後も念頭に置いた上でのメンバー編成が必要なようだ。

 

来年の大晦日は無駄の無いメンバー編成にしたい。

 

赤身肉を希望した父を僕は許さない